77095小山仁のキャンプ12カ月。春の息吹きを感じる3月のキャンプとは? 春野菜のパスタのレシピ付き

小山仁のキャンプ12カ月。春の息吹きを感じる3月のキャンプとは? 春野菜のパスタのレシピ付き

小山仁
小山仁
目次

キャンプ場には、12カ月それぞれでワクワクすることが満載! ソロキャンプ歴34年、日本単独野営協会・代表の小山仁さんがその時期ならではのキャンプの楽しみ方や快適な過ごし方を伝授。

(※実際の料理写真は【関連画像】を参照)

春の訪れが待ち遠しい3月は、芽吹きの季節を感じる春野菜のパスタの作り方を教わった。

【小山仁(おやまひとし)】
日本単独野営協会代表理事。中学生の頃からキャンプに親しみ、キャンプ歴は34年。ソロキャンプの健全な普及を目指して、2018年に日本単独野営協会を設立。2万3000人の会員を率いて野営地の清掃活動や初心者支援活動、キャンプイベントを実施している。
日本単独野営協会:https://tandokuyaei.com

■3月は芽吹きの季節 一足早く春を感じよう!

3月といえば冬も終わり、春の匂いが近づいて来るとても良い季節です。キャンプ場に残っていた雪がいつの間にか消え、つくしやたんぽぽなどの春の草花が顔を出してくれます。キャンプ場に行くと、普段の生活では気づかない春の訪れをいち早く感じるものです。

しかしながら3月初旬は不意に雪が降ることもあり、まだまだ寒いもの。キャンプへ出かける際は防寒の装備を忘れないようにしましょう。

また、春の訪れとともに風が強くなり始めるのも注意したいところ。テントやタープが風に飛ばされないようにガイロープを使用し、ペグダウンで固定することを徹底。備えとして保険に加入し、万全の体制で臨みましょう。

キャンプでは焚き火をしたいという人も多いですが、風が強い日はやめる決断も大切です。風の強い日は焚き火ではなく、ガスコンロを使った調理がおすすめです。ということで今回は、春野菜を使ってガスコンロでキャンプ飯を楽しむことにします。

■味覚で春を感じる、3種の春野菜パスタ

3種の春野菜パスタ

この季節になると、キャンプへ行く道中のスーパーや道の駅などでも、春の食材がたくさん出回ります。今回はその中でも菜の花や春キャベツ、スナップエンドウを使ったパスタを作ってみましょう。

キャンプ飯には短いサイズのパスタを使おう

最近のパスタは、短いサイズで販売されているものや、早ゆでのものがあるので、メスティンなどで茹でる場合も簡単で便利です。また、パスタは自宅の冷蔵庫で一昼夜水につけたものを冷凍しておくと、他の食材の保冷剤になるほか、すぐに茹でて食べられるのでとても便利です。

今回は、フライパン1つで、湯切り不要の方法で作っていきます。
使う食材は【菜の花、春キャベツ、スナップエンドウ、ニンニク、塩、コショウ】です。

フライパンを使うと少ない水でパスタが茹でられる

フライパンにスライスしたニンニクを入れ、オリーブオイルで炒め、きつね色になったらお水を300〜350cc程度入れて沸かします。

パスタが茹で上がったら、春野菜を投入!

そこに春野菜を入れて茹でます。40秒から1分ほど茹でたらお皿に上げておきます。お湯は捨てずにそのまま沸かして、パスタを入れて茹でます。途中水分が減ってきて、なくなる寸前になったら、鷹の爪を入れ、野菜をフライパンに戻して水分がなくなるまで優しく炒めます。味付けはシンブルに塩、コショウのみ。

この方法だと、キャンプで貴重なお水を沢山使うこともありませんし、湯切りの手間もありません。この時期は春野菜のほか、山菜を使ってもいいですね。

3月のキャンプ、視覚も味覚も嗅覚も、春いっぱいに包まれてみてはいかがでしょうか。

■寒暖差や気温差がある3月を快適に過ごすための重ね着テクニック

寒暖差や気温差がある時期は、重ね着するのがポイント

冬場はストーブなどの熱源に頼ることが多いですが、3月は日中と夜の寒暖差が大きいもの。三寒四温というように、キャンプ入りした日は寒かったけれど、翌日は暖かかったということもあります。そうした時期は、なるべく重ね着をして、服装で調整できるようしましょう。

キャンプでの服装は、着る順番が大切です。肌に近い部分は体温を保持するためダウンなどのふわふわ素材を、外気に触れる部分はウインドブレーカーのような風を通さないツルツル素材を。中はふわふわ。外はツルツルと覚えましょう。

分厚いものを一枚羽織るより、この時期は薄手の物を複数重ね着した方が、暑い時、寒い時の脱ぎ着で調整が簡単にできるようになります。冬から春の変化を快適に乗り切りながら、3月のキャンプを楽しんでみてください。

【おやまのつぶやき】
キャンプはキャンプをする場所がなければ当然キャンプができません。
ゴミのポイ捨てや、焚き火跡の放置(焚き逃げ)が横行すれば、野営地はすぐに閉鎖に追い込まれてしまいます。野営地を訪れる全員がゴミを持ち帰る意識を持てば、誰もがいつまでも、綺麗で安全な野営地でキャンプを楽しむことができます。

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日本単独野営協会代表理事。中学生の頃からキャンプに親しみ、キャンプ歴は34年。ソロキャンプの健全な普及を目指して、2018年に日本単独野営協会を設立。2万3000人の会員を率いて野営地の清掃活動や初心者支援活動、キャンプイベントを実施している。

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