100325漱石の小説の世界観「物語に泊まる」|コンセプトホテル○○に泊まる

漱石の小説の世界観「物語に泊まる」|コンセプトホテル○○に泊まる

男の隠れ家編集部
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■夢十夜(神奈川県)

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

一冊の本から生まれた宿である。

温泉旅館が点在する湯河原温泉「湯元通り」。長さ約300m、車一台がやっと通れるほどの小さな通りに「夢十夜」はある。

10編の不思議な夢の話を綴った、夏目漱石の短編集『夢十夜』はまるで夜の闇にきらめく星のような作品。当宿はそんな「夢」をコンセプトに、建築から料理までを演出した温泉宿である。

不思議な仕掛けが満載の「レストラン燭」。五感で楽しむコースディナー。
昼食のアクアパッツァチーズリゾット。

昭和初期に建てられた温泉旅館をリノベーション、館内にはアンティークやレトロ家具が並ぶ。また原稿用紙、挿絵やしおりなど、本をモチーフにした遊び心のあるデザインの数々が備えられ、非日常感を演出。

6室用意された特別な客室は、「金魚」や「やかん」など漱石の短編集にちりばめられた言葉がテーマ。

ほかにもセレクトされた土産が並ぶ売店「夢商店」や約300冊の本とベッドが用意されたライブラリー「白昼夢」など、夢と現実の狭間を思わせる空間が広がっている。

「名湯が湧く湯河原町で味わう特別な一夜。」(広報・神谷 遥さん)

暗湯

湯河原を舞台にした漱石の小説『明暗』になぞらえた2つの浴場、明湯と暗湯。「暗湯」は神秘的な雰囲気が心地良い、モノトーン調の落ち着きある浴場。

明湯

ステンドグラス調の窓から入る光が印象的な「明湯」。ヒノキのベンチとパステルのタイルの温かな空間だ。

客室

『夢十夜』の第一夜に登場する「百合」の名を冠した、一室だけのスイート。
懐かしのゲーム機も備えられている。

夢十夜
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上535 
TEL/050-1791-5367
料金/1泊2食付1万8000円~ 
客室数/19室
チェックイン・アウト/14:30・10:30

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