爆風スランプのリードギターとして40年超、多くの音楽ユニットのプロデュースや楽曲提供でも広く知られるパッパラー河合さん。その多彩な趣味が詰まった部屋とは……?
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
※この記事は2025年10月号に掲載されたものです。
【プロフィール】
パッパラー河合
1960年、千葉県生まれ。1984年1stアルバム「よい」、1stシングル「週刊東京『少女A』」で爆風スランプのギタリストとしてレコードデビュー。1988年「Runner」の爆発的ヒットにより、さらに幅広いファンを獲得。
その後も「リゾ・ラバ(resort lovers)」(1989年)、「大きな玉ねぎの下で ~はるかなる想い~」(1989年) 、「旅人よ ~The Longest Journey」(1996年) をはじめ数々の名曲をリリースし、ミュージックシーンに確固たる地位を築く。そのほか、アーティストへの楽曲の提供・プロデュースワーク・執筆活動など、幅広い活動を行っている。
■10代から好きなもの、そのすべてが満ちる空間

パッパラー河合さんのご自宅は閑静な住宅地に立つ。コロナ禍でのライブ配信で幾たびも観たスタジオがこの建物内に? そんな疑問がよぎる静かな佇まいだ。ところがお訪ねすると地階ガレージのシャッターがおもむろに上がり、中には「どうぞどうぞ」と笑顔の河合さん。
「音を出すのでね、スタジオ兼趣味部屋は地階に置いたんですよ」
なるほど。
趣味の一つというバイクや自転車、車が置かれたガレージから屋内へ。スタジオは12畳くらいの広さはあろうか。だが、中央の楽曲制作スペースは多数のアンプやディスプレイに囲まれ、壁面にはぐるりと手製の棚にギターやスター・ウォーズフィギュアなどなどが。



「ギターはここにはたぶん70本くらい。ほかの場所に置いているのも合わせると100本くらいかな。フィギュアはもう、数えていられないですねぇ」
その結果として、部屋が狭い!棚のギターを取るにもフィギュアの箱を出すにもカニ歩き必至だ。
「とにかく置く場所が足りなくて。でも捨てたりとか一切しない。好きなモノに囲まれていたいから」

27年ほど前にこの家を建ててから、何も捨てたことはない。実家で維持されている“子ども部屋”にも古いラジオなどが置いてあり、月に数回の帰省で手入れし、懐かしい時間を楽しんでいるそうだ。
お気に入りのフィギュアやギターを取り出すときの、河合さんの楽しそうなことといったらない。
「音楽はもちろん、マラソンや模型もだし、趣味だけを追って生きてきた感じかも」
最初にギターを買ったのは15歳のときだ。19歳で旧知のサンプラザ中野くんとバンドを組んだ。やがて軌道に乗ると、買えるギターもオリジナルモデルとしてもらうものも増えた。
「最近は、若い頃は手が出なかったギターを買ったりします。国産のグレコとかね」
「スター・ウォーズ」は高3で仲間と観に行った第1作でハマった。
「もうねぇ、みんながハートを射貫かれました」


当然ながらその後のシリーズ全作を観てきた。フィギュアにも惹かれたが高校生には高価だ。集め始めたのは今から28年ほど前からだという。
「オークションサイトで見つけたのがきっかけですね。もう十分に大人だから買えるし。専門店にも行くようになって。希少なものなど見つけるとわくわくします」

集めているのは12インチのもの。
「今は7インチサイズが主流だけど、俺の感覚からするとちょっとおもちゃっぽいんだよね」
手に入れたときに開封した後は基本的に箱保存。飾れる分は出したいのだが、とにかく場所が足りないのだ。ギター棚の奥の薄暗がりにはぎっしりとお宝の箱が並ぶ。
「還暦の頃は処分も考えたけど、63歳あたりから“どうでもいいやー”と。好きだったものをこの世代になって集めていくって、ある種のロマンですよね」


スタジオを出て再びガレージへ。ここもまた河合さんの趣味であるバイク整備のスペースだ。繰り返して言いたい。楽しみは走ることでなく整備、なのだ。
「ト、ト、トッという排気音が好き。でも仕事の行き来に乗る程度でツーリングとか全く興味ない。こうしていじるのが楽しくて」
ほかにもマラソン、江戸文化など河合さんの趣味は伺うほどに広く興味深いことばかりだ。それはまたの機会にじっくりと!


●宇宙酒場バンドのメンバー全員が揃う!
スター・ウォーズで登場する酒場のエイリアン・バンドのメンバー6人(?)をコンプリート。全員の姿や顔は同じだが、それぞれ名前があり、持つ楽器も違っている。

イラスト/山本直孝 取材・文/秋川ゆか 撮影/池田光徳
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