11月の異名「霜月(しもつき)」という言葉を知っているだろうか?

「霜が降りる月」という意味を持つ霜月だが、その名前の由来には諸説ある。別名や異称も複数あり、意外と奥深い言葉である。

そこで本記事では、11月の異名「霜月(しもつき)」の意味・由来・別名を詳しく解説する。霜月という言葉が気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。日本の和風月名(わふうげつめい)を深く理解できるはずだ。

■11月の異名「霜月(しもつき)」とは?

「霜月」は11月を意味する言葉で「しもつき」と読む。明治初頭より陽暦(新暦)を採用していた日本では、1年間を1〜12月という数字で表している。

しかし、1〜12月の数字で表す前は、1月を睦月(むつき)、2月を如月(きさらぎ)、3月を弥生(やよい)など、各月の季節感が分かるように和風月名で表現していた。

その11番目の月に当たるのが「霜月」であり、現在の11月を意味している。なお、陰暦の11月は陽暦とは時期が若干異なっている。

■霜月という名前の由来・語源

11月を表す霜月には、霜が降りる月という意味を持つ。陰暦11月を陽暦に当てはめると11月下旬から1月上旬ごろなので、その時期には霜が降りているのだ。

さらに、霜月という名前の由来には諸説ある。最も有力だとされているのは「霜降り月を略した」という説だ。「霜が降りる月」という言葉から、「霜降り月」「霜降月」に省略され、そこから「霜月」に転じたというもの。

そのほか、「神無月(かんなづき)の下の月から来ている」という説、「新嘗祭(にいなめさい)」が由来である説、「太陽が関係している」という説など、さまざまな説が考えられている。

■霜月の別名・異名

実は霜月という呼び方には別名・異名がいくつか存在する。そのいくつかの呼び名を詳しく紹介していこう。

【仲冬(ちゅうとう)】

陰暦では10月から12月が冬になるため、11月の霜月を冬の真ん中の月になることから仲冬とも呼んでいた。

【神来月、神帰月(かみきづき)】

10月は「各地の神様が不在である」ということから神無月と呼ばれるが、11月は「神様が帰って来る月」であるため、神来月または神帰月と呼ばれる。

【神楽月(かぐらづき)】

神様に舞や歌を奉納する「神楽(かぐら)」が冬至に行われていたことから、冬至を含む霜月を神楽月と呼んでいた。

【雪待月(ゆきまちつき)】

「冬支度をして雪を待つ月」ということから、雪待月とも呼ばれていた。

【子月(ねづき・しげつ)、建子月(けんしげつ)】

古代中国では冬至を含む月に北斗七星の取っ手の先が真下を向くということで、この月を1年の始まりと捉え、十二支の最初の「子」を当てて子月や建子月と呼んでいた。

【霜月(そうげつ)】

「霜月」と書いて「そうげつ」と呼ぶこともある。霜と月の光の情緒を表現する呼び方である。

【その他の呼び名】

これまでに解説した呼び名以外にも、霜月にはいくつかの異名がある。

・辜月(こげつ)
・霜見月(しもみづき)
・天正月(てんしょうげつ)
・陽復(ようふく)
・竜潜月(りゅうせんげつ)
・広寒(こうかん)
・雲半(うんはん)
・大雪(たいせつ)
・氷壮(ひょうそう)

■まとめ

本記事では、11月の異名「霜月(しもつき)」の意味・由来・別名を詳しく解説した。1〜12月の数字で表す前は、各月の季節感が分かるように和風月名で表現しており、その11番目の月に当たるのが霜月であった。

この霜月には「霜が降りる月」という意味を持つが、その名前の由来には諸説ある。別名・異名も複数存在するため、「霜月についてもっと知りたい」という方はぜひ調べてみてほしい。ほかの和風月名を調べてみても面白いかもしれない。