53257【12月】時候の挨拶を予習しておこう! ビジネスレターにおける挨拶の常識とは?

【12月】時候の挨拶を予習しておこう! ビジネスレターにおける挨拶の常識とは?

男の隠れ家編集部
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12月における時候の挨拶を知っているだろうか? 手紙の書き出しである時候の挨拶は、一般的に現在の四季を取り入れて表現する。

12月にはその時季特有の挨拶があるほか、ビジネスシーンとプライベートでは表現の仕方が異なる。正しい時候と結びの挨拶を現時点で理解しておけば、12月に困ることが少なくなるはずだ。

そこで今回は、12月における時候の挨拶・結びの挨拶を解説する。「いまから12月の挨拶を予習しておきたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

■時候の挨拶と結びの挨拶

時候の挨拶は、手紙の前文にあたる頭語に続く書き出しの言葉である。頭語とは、手紙の一番初めにくる「はじめまして」「こんにちは」といった挨拶のことであり、一般的には「拝啓」や「前略」などがそれに該当する。

時候の挨拶では現在の四季を取り入れて表現するが、これは四季が豊かな日本ならではの文化である。なお、前略は「前文を略す」という意味を持つため、時候の挨拶を書くときには頭語を前略と記さない。

一方、結びの挨拶は手紙の終わりに書く締めの言葉を意味する。一般的には「以上をお伝えいたします」「どうかお体を大切になさってください」などを記すことが多い。

この結びの挨拶には要件を結ぶ挨拶や、相手の健康を祈る挨拶など複数の種類が存在する。

■12月における時候の挨拶(ビジネス)

ビジネスシーンでは口語的な挨拶を用いるのではなく、かしこまった時候の挨拶を記すのが一般的である。時候の挨拶は季節感を出すのが重要であるため、いくつか季節を含んだ例文を紹介しよう。なお、12月の時期によって挨拶の内容が一部異なるため注意が必要だ。

【12月全般】

・師走(しわす)の候
・寒冷(かんれい)の候
・霜寒(そうかん)の候
・霜夜(しもよ)の候

【12月上旬】

・冬の初めの時期となりました
・日増しに寒くなってまいりました
・師走を迎え、ますますご多忙の時期に恐れ入ります

【12月中旬】

・本年も余日少なくなってまいりました
・冬の寒気が身にしみる時期となりました
・日暮れが早い季節になりました

【12月下旬】

・12月の末に迫ってまいりました
・年末で大変忙しい頃となりました
・本年も大変お世話になり感謝申し上げます

■12月における時候の挨拶(プライベート)

プライベートでの時候の挨拶は、ビジネスシーンと比べて少しカジュアルな表現が可能である。ただし、あまりにも口語的すぎると違和感を持たれてしまうため注意しよう。

【12月上旬〜中旬】

・今年もおでんが恋しい季節がやってきました
・クリスマスが近くて心が高鳴りますね
・朝晩が冷え込むようになりましたが、体調の方はいかがですか?

【12月中旬〜下旬】

・今年も終わりが近づいてきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
・お正月を迎える準備が忙しい時季になりましたね
・早いもので本年も残すところわずかとなりました

■12月における結びの挨拶

12月は本格的に寒くなる時季なので、相手の健康を気遣う結びの挨拶で締めることをおすすめする。また、年越しの準備で忙しくなるため、翌年の幸運を願う言葉を選んで結びの挨拶を飾ろう。

【上旬〜中旬】

・年末に向けて多忙だと思いますが、体調に気を遣いどうぞご自愛ください
・忘年会シーズンが近づいていますので、お体を大切にしてください
・いよいよ本格的に肌寒くなってきました、お互い元気で過ごしましょう

【中旬〜下旬】

・今年も残り僅かですね、どうぞよいお年をお迎えください
・今年もお世話になりました、来年もどうぞよろしくお願いいたします
・体調に気をつけて健やかな新年をお迎えください

■まとめ

本記事では、12月における時候の挨拶・結びの挨拶を解説した。

時候の挨拶は手紙の前文にあたる頭語に続く書き出しの言葉であり、結びの挨拶は手紙の終わりに書く締めの言葉を意味する。

ビジネスシーンとプライベートでは言葉の選び方が少し異なるため、「一から考えるのは大変」という方はぜひ本記事を参考にしてほしい。自分だけのオリジナルな時候の挨拶を考えるのは意外と楽しいので、時間に余裕がある方は一度チャレンジしてみよう。

編集部
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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

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