64071サウナブームの中、人気を取り戻しつつある昭和サウナ。希少な熱々ストロングスタイルが堪能できる豊橋の「サウナピア」とは?

サウナブームの中、人気を取り戻しつつある昭和サウナ。希少な熱々ストロングスタイルが堪能できる豊橋の「サウナピア」とは?

男の隠れ家編集部
編集部
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皆さん、こんにちは!

年間延べ500施設以上、全国津々浦々のサウナに通っている温浴施設の経営コンサルタントのサウナ王、太田です! サウナ入ってますか!

ところで、巷ではここ数年、昭和レトロが流行しているけど、最近は平成レトロも流行っているらしいね。サウナ業界ではまだまだ平成レトロは流行っていないと思うけど、ここ数年、昭和レトロブームはきているんだよね。

最近、昭和サウナに行くたびに昔を思い出すんけど、バブルの頃、サウナに行くとめちゃくちゃ熱いサウナ室が多くて、サウナ室のドアを開けた瞬間、熱風が襲ってきたんだよ(笑)。

えっ? バックドラフト? みたいなね(笑)。

その熱風を押し退けて頑張ってサウナ室に入ると、おっさんの猛者たちが普通に株の話とか不動産の話をしていて、若造の俺はサウナってすごいところだなって思ったものだよ(笑)。

そんな時代が懐かしいけど、昭和にオープンしたサウナ施設のほとんどは、今のサウナブームがくる前に倒産したり廃業したり売却したりして生き残ってはいないんだけどね。俺のお気に入りの昭和サウナもたくさんなくなっちゃって本当に悲しいよ。

でも、昭和にオープンしたサウナ施設でもリニューアルを繰り返しながら生き残っている施設も、もちろん存在する。ただ、昭和サウナと呼ばれる施設のほとんどはリニューアルをすることなく、オープン当初の面影を色濃く残している施設のことを呼ぶことが多いけどね。

全国にはそういった昭和サウナの有名店がいくつかあるけど、今回はその中でも、一番のお気に入り昭和レトロサウナを紹介したいと思う。

リニューアルしたサウナ室は清潔そのもの

ストーブと温度はそのままにリニューアルしたばかりの真新しいサウナ室

なぜなら、そのサウナ施設には数年前取材を申し入れた時はお断りされたけど、最近はマスコミ取材を受け入れているようなんだよね、それに今年2022年4月にサウナ室をリニューアルしたと聞いたので、久しぶりに行ってみたらやっぱり最高だったからなんだ!

加えて、その施設には俺のコンサルスタイルの原点みたいなものがあるから、是非、皆さんに紹介したいと思ったんだよ。

さて、そのサウナ施設はというと、愛知県豊橋市の「サウナピア」!

初めてサウナピアに行ったのは20年前。地元の社長さんから「いいサウナがあるよ」って教えてもらったのがきっかけだった。サウナピアの玄関前に立つと、男性専用のサウナ施設では超珍しい平屋建てだったし、ネオン看板が存在感をアピールしていたから、超テンション上がったね!

そして、中に入ったら、そこは想像をはるかに超えた楽園だったんだ。

■昭和期の熱々ストロングなサウナをそのまんま楽しめる!

背もたれ部分にもサウナマットがあるからサウナ室でもリラックスできる

まずはその楽園のサウナ室から順に紹介しよう。

リニューアルしたと聞いたので、あの素晴らしいサウナ室がただ新しいだけのサウナ室になっていないか心配だったんだけど、杞憂に終わったよ。以前は珍しい舟形天井でガラス面が多いめちゃくちゃ開放的なサウナ室。温度も100℃を超える超アツアツな典型的な昭和ストロング。

今回のリニューアルでは板が張替えられていたんだけど、背もたれ部分にもサウナマットが掛けられるようになっていたので、背中が壁に触っても「アチッ!」ってならない工夫がされていたのにはオーナーの気遣いを感じられたよ。

レトロな照明が雰囲気を盛り上げてくれる

舟形天井もそのままだし部屋のしつらえ自体はそのままで、サウナストーブも以前のままだったので、俺としてはホッと一安心。

それと、気になっていたのが照明。最近のサウナ室ではまず使うことがない照明器具だったりしたんだけど、それもそのままだったから、良かった!

サウナ室としては綺麗になったし、それでいて昔のままの雰囲気だから、本当にありがたいリニューアルをしてくれたオーナーに感謝しかない!

昭和を感じるロッカールームは清潔そのもの

最近はロウリュができるサウナストーブに変更するのが流行りだけど、昔のストーブをあえて替えなかったのはサウナピアでは正解!

サウナピアのサウナストーブは日本では数施設にしかないKASTOR社のストーブなんだよね。KASTOR社はフィンランドで最も古い老舗メーカーだから、サウナストーブが変更されていなくて本当に嬉しかった!

ちなみにサウナピアは関西のサウナによくあるサウナパンツを穿いてサウナ室に入る方式だぞ。

キンキンの掛け流し水風呂&超音波バイブラ風呂を完備

手前から順に、温浴槽、水風呂、超音波バイブラ

サウナ室を出ると、浴槽が3つ並んでいるんだけど、向かって右側が温浴槽。真ん中が水風呂。そして、左側が超音波バイブラ浴槽。

季節によって温度設定は変えていると思うけど、GW期間中は温浴槽が42℃、水風呂が15℃、超音波バイブラ浴槽が25℃程度だったね。

ところでここも楽園の超重要ポイントなんだけど、一番小さい浴槽が温浴槽なんだよね(笑)。

広々とした超音波バイブラで存分に整える

皆さんが行ったことがある温浴施設を思い出してもらえれば分かると思うけど、42℃の温浴槽が全浴槽の中で、サイズが一番小さいということはありえないからね!

さらに水風呂は普通端っこにあるけど、サウナピアではど真ん中の浴槽が水風呂だから! そして、一番大きな浴槽が25℃の超音波バイブラなんだよ!

これには意味があって、超音波浴槽を休憩用浴槽として利用されることを前提にしているから一番大きな浴槽になっているんだよ。20年前、初めてきた時にこれを知ってテンション爆上がりだったよ!

それ以来、サウナ水風呂の後にバイブラ浴槽で休憩を取るという入浴スタイルが、俺が温浴施設をプロデュースする時の原点にもなっているんだ。

外気浴を愛するサウナーにはたまらない専用庭

外気浴のためだけに整備された、贅沢すぎる芝生の庭

そして、超音波バイブラ浴槽の横には露天への扉があるんだけど、その扉を開けると、そこには芝生の外気浴コーナーがある。

一般的な温浴施設では露天には浴槽があって、空いたスペースに休憩用のイスやリクライニングチェアが少しだけ置かれているもんだけど、サウナピアの露天には浴槽がなくて、イスやリクライニングチェアが置いてある外気浴だけを楽しめるスペースなんだよ。これには感動したね。

浴槽をつくるには初期投資だけではなくランニングコストもかかり、トータルかなりの費用がかかるんだけど、無くても良いなら、その費用を抑えることもできるしね。

ちなみに露天には普通のイスや長椅子の他にインフィニティチェアやオットマンがあるイスもあるから自分にあった休憩イスを選べるぞ。

恒例! サウナ王流・サウナピアの楽しみ方とは?

サウナ王の特等席は、入ってすぐ右側の最下段奥の席

さぁ、今度はサウナピアでの俺の楽しみ方を紹介しようかな。一つ目の楽しみ方は超音波バイブラ浴槽で休憩。

まずサウナ室では周りにお客さんが座っていない場合に座るお気に入りの場所がある。テレビはサウナ室入って左側にあるから、ベンチの各段に座ると、首を斜めにして右側を向かないとテレビが見られないけど、入ってすぐ右側の最下段奥の席だと、壁側に背中をつけながら座ればテレビが正面に見えるんだよね。

周りにお客さんがいると邪魔になるからできないけど、周りにいない時はここがベストポジション。その席が空いてない場合は窓横のコの字コーナーの壁側に背を向けて座ると、ほぼ正面でテレビを見ながらサウナ浴ができるんだよ。

サウナの後は水風呂だけど、水風呂を出たら隣にある超音波バイブラ浴槽に移る。すると、これがたまらなく気持ち良いんだよ。

水風呂との温度差も10℃程度あって、冷たさからの解放感とバイブラのあたりが気持ち良すぎて、ずっと入っていたいって思うくらい気持ちいいんだよね。

サウナ王お気に入りの外気浴イス

二つ目の楽しみ方は外気浴。サウナ水風呂の後に露天の外気浴コーナーの扉を開けると、そこにあるのはまさに楽園。芝生と木に囲まれた癒し空間。静かに時は流れ、目に入るのは緑、そして木々の香り。最高の外気浴。

露天には数種類の木が植栽されているんだけど、その中で一番気に入っている木が露天を出てすぐ右側にある木。たぶん、メタセコイア?

では露天のどのイスに座るかというと、私が座るのはオットマンが置いてあるイス。そこに座ると、正面に見える木がそのメタセコイア? なんだよね。だから、このイスに座るのが一番好きなんだよね。

冬も天気がいい日は外気浴しながら日光を浴びられるのが嬉しい

三つ目の楽しみ方は冬場の外気浴。冬場はサウナの後に水風呂に入らずにいきなり露天のイスで外気浴をすると、これがまたいいんだよね。

通常は必ず水風呂に入るんだんけど、冬場のサウナピアに来た時にはあえて水風呂に入らずに露天に直行するのも楽しみの一つ。水風呂に入ると、その後に強烈な快感が押し寄せてくるけど、水風呂に入らずに露天に出ると、湯気の衣に纏われながら時間をかけてクールダウンしていく外気浴を楽しめるんだよね。

是非、皆さんにも冬のサウナピアも満喫してほしいな。

サウナーたちの欲求を知り尽くしたオトコ飯を楽しめる

人気メニューの一つ、ホルモン焼き定食

ところで、サウナピアではアフターサウナも楽しみの一つ。サウナピアに来たら、是非、レストランを体験してほしいんだけど、メニュー構成が「ザ・男性サウナ!」なんだよ。

おススメはどて煮。他にもホルモン焼き定食や自家製チャーシュー、焼鳥もあるし、揚半、冬場はおでん。それとサウナ施設では初めて見たけど、とん足とかもあるんだよね。美味いんだよ。

それと昭和のサウナを感じさせるのが、ハムエッグやウィンナー炒め、鉄板ナポリタンだね! とにかく昭和サウナなメニュー構成も楽しくてしょうがないよ。

昭和漫画をはじめ、新刊も揃うアットホームな雰囲気のコミックルーム

それと、時間を忘れて没入してしまうのが、漫画、漫画、漫画! 最近は何万冊を謳う温浴施設が増えているけど、数ではないんだよ、数ではね。どんなタイトルを揃えているかなんだよね。サウナピアは揃えているタイトルが鳥肌ものなんだよね。

ゴルゴ13は当然なんだけど、鬼平犯科帳、無用ノ介、影狩り、仕掛人・藤枝梅安もある! やっぱり「さいとう・たかを」だよね~。他にも、子連れ狼、弐十手物語、乾いて候、巨人の星もあるぞ! 昭和にタイムスリップしたようなタイトルが並んでるんだよ!

これぞ昭和の男性サウナ!

10台のチャンネルから好きなものを選んでみられるAVルーム

平成サウナーの皆さんにもサウナピアに来て、昭和漫画を読んでほしいと思う!

ところで、サウナピアに行くとサウナーを知り尽くしたハードに感動するけど、一番素晴らしいと思うのは経営者やスタッフたちがつくりだしている居心地の良い雰囲気なんだよね。自分の家にいるように寛げるのが魅力なんだよね。

さてと、俺の楽しみ方が参考になったかどうか分からないけど、早く自分にあったオリジナルの楽しみ方を見つけてサウナライフを楽しんでほしいよ。

そして、宇宙への扉を開いて早くこっちの世界に来てほしい!
じゃあ、またね!

【店舗詳細】
「オールナイト サウナピア」
住所/愛知県豊橋市神野新田町ヨノ割66
電話/0532-32-6766
営業時間/11:00〜翌9:00(最終受付8:40)
定休/年中無休
アクセス/
料金/大人2400円(翌3:00以降は深夜料金+600円)、サンライズタイム(3:00~6:00入館、9:00退館)1600円、朝風呂(6:00~8:40入館、9:00退館)850円ほか
駐車場:有り
https://www.sauna-pia.co.jp

【プロフィール】
太田広(おおた ひろし)
温浴事業・温浴施設経営コンサルタント。株式会社楽楽ホールディングス代表取締役。サウナ王の愛称で親しまれている。「かるまる池袋」の他、有名サウナ施設を数多くプロデュース。これまでのコンサルティング施設数は400以上(経営相談含む)。サウナ店には週6日~7日、1日に2軒、3軒行くことも当たり前で、かれこれ30年以上に入り続けている。マスコミ出演、各種講演など、活動の幅を広げ、日々、東奔西走中。

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