78956「ゾワッ」鳥肌! 【革命と支配】生き物の本質がリアルに描かれた『動物農場』を読む

「ゾワッ」鳥肌! 【革命と支配】生き物の本質がリアルに描かれた『動物農場』を読む

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目次

人間社会は「革命と支配」によって創られてきた。ロシア革命など社会主義革命を見れば、それは一目瞭然だ。

そこで今回は、生物の本質を描いた文学書『動物農場』を紹介する。終盤のゾワッとする感覚を、ぜひあなたにも味わってもらいたい。

■『動物農場』の基本情報

出典:Amazon

出版社:早川書房
著者:ジョージ・オーウェル
翻訳:山形 浩生(新訳版)
文庫:208ページ
価格:880円(Audible版あり)
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■『動物農場』の大まかなあらすじ

著者ジョージ・オーウェルの本名は「エリック・アーサー・ブレア」 壮絶な人生を遂げた

ジョーンズという男が農場主を務める「マナー(メイナー)農場」が本作品の舞台だ。農場主のジョーンズはアルコール中毒の怠け者。農場はずさんな管理状況にあったため、そこで暮らす動物たちから反感を買っていた。

動物たちは夜な夜な集会を開き「動物はみな同志、人間は敵である」と、動物主義の考えを農場内に浸透させていった。反乱の熱気が高まるなか、ついに時はきた。若き豚2匹が指揮を取り、人間を農場から追い出すことに成功したのだ。

晴れてその農場は、動物だけが自由に暮らす「動物農場」へと変貌を遂げた。誰からも管理されず、同志だけで暮らす豊かな生活。「すべての動物は平等」という掟のもと、動物たちは何不自由ない生活が送れると思っていた。その時点では。

■『動物農場』のテーマ|革命と支配

本作品は動物たちの思想に焦点が当てられ、物語が進行していく。動物たちだけで農場を管理し、食料や土地を用意していく過程が細かく描かれている。

そして人間の支配から開放された動物たちは、「本当に皆で手を取り足を取り、すべての動物が平等に暮らしていけるのか?」という観点が本作品で重要になる。

ズバリ、本作品のテーマは「革命と支配」だ。この「革命と支配」は人間に限らず、生物全体に備わっている本質であり、本作品の著者ジョージ・オーウェルは最大の「皮肉」を物語を通して体現している。

ハッピーエンドなのか、それともバッドエンドなのか、本作品は登場人物(動物)の視点によって大きく異なる。これ以上語るとネタバレになってしまうため、多くは控えておくが、終盤に起こる生物の本質が垣間見えるシーンでは、全身の毛穴が開いたようなゾワッとした衝撃を受けることとなる、とだけ言っておこう。

■『動物農場』はどんな人に向いている?

本書『動物農場』は生物の本質を描き、最大の皮肉を展開する作品だ。それは、ジョージ・オーウェルによる古典であり、人間社会で起きてきた数々の革命・支配を理解できる。

小説を読んでゾワッと鳥肌が立つような衝撃を受けたい人、またはロシア革命など社会主義革命に興味がある人は、ぜひ本書『動物農場』を読んでみてほしい。

もしくは、人間の本質や黒い部分を知ってニタリと笑みを浮かべるような、若干サイコ気質な人にもおすすめだ。ちなみに筆者はこれに該当する。そんな人は、筆者のように「あー、読んでよかった」という感想が出てくるはずだ。

難しい言葉が使われていないため、読書が苦手な人でもスラスラ読める

本書は文字だけで構成される文学書であるが、208ページと比較的ページ数が少なく、1ページあたりの文字数が少ないため、読書に不慣れな人でも満足に読破することができる。寝る前の楽しみとしてもおすすめの一冊だ。

■まとめ

今回は、おすすめの文学書としてジョージ・オーウェル作の『動物農場』を紹介した。

本書は1945年にイギリスで初めて発行され、世情が反ソ連だったこともあり、発売当時から絶大な人気を獲得した。風刺・寓話といったジャンルで、人間や動物の本質を深く知ることができる。

物語を読むにつれてジンワリと違和感を覚え、それが終盤でゾワッとした衝撃に変わる。ぜひあなたも、鳥肌が立つような衝撃を本書で体験してほしい。

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