■“見せる”収納と“隠す”収納。使い分けてすっきりと
⚫︎suguruさん/sg_8809
この記事は2024年9月号に掲載されたものです。
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
suguruさんの自宅は約150坪の敷地に、平屋の母屋と広い芝生の庭がある。郊外ならではの、ゆったりとしたマイホームだ。趣味部屋は庭の一角にあるガレージ。マイホームを建てたことがきっかけでこの部屋を造ったという。

アウトドアが大好きでキャンパー歴は約11年。2人の子どもと家族でのキャンプを楽しんできた。ほかにもサーフィンやカヤックなど海遊びの道具もあったため、新居の計画を立てる際に、たまりにたまったキャンプギアや道具類の収納をどうするかを夫妻で話し合った。
妻からは「マイホームができたらちゃんと収納してほしい」という要望があったという。suguruさんは「ならばガレージを造りたい」と返答した。

「じつは“しめた!”と思いました。母屋を狭くしないために仕方なくガレージを造ろうかなというスタンスでしたが、内心では自分だけのカッコいい趣味部屋を造れるぞとワクワクしていました」
約18㎡のガレージは、土間部分と外枠の組み立てを専門業者に依頼。内装はsuguruさんがDIYで造り上げた。
「内装のDIYが一番苦労した所です。断熱材や板を寸法に合わせて、切っては貼り、切っては貼りの作業を何度も繰り返しました。正直、骨が折れましたね」




内壁は居住性を考えて断熱材を入れ、上にOSB合板を使用した。当初はのんびりやっていたために、構想から完成まで約1カ月かかったそうだ。
内部はキャビネット以外のものはすべて手作り。DIYの機材はほぼホームセンターで購入した。機材が揃っていなくて、ご近所さんに借りたことも。作業机もDIYで作った。
「全体の雰囲気は“インダストリアル”になるように統一しています。武骨な感じが好きで、素材では木と鉄が好きです。ギアや家具の素材や色はとくにこだわりました。場合によってはDIY塗装をして雰囲気の調整をしています」



ラックは中古品を購入し、色だけ塗り替えた。スチール系のラックはアルミ素材の色からシルバーやマットなブラックに、ブラックだったラックはカーキグリーンやサンドベージュなどアースカラーに塗装。色を変えることでより部屋の雰囲気に近づけた。
ガレージの内部には壁に沿ってキャンプギアなどのアウトドア用品、道具が整然と収納されている。
「収納は“見せる”部分と隠す部分を分けました。見た目がかっこいいランタンや焚火台などは“見せる”ようにして、実用的なものは隠すようにしています」

ガレージに入って左手にランタンやケトルなど、絵になるキャンプギアが飾られている。奥の作業机の周辺には、有孔ボードを使いスパナやペンチなどの道具が整然と並べられている。雑然とした部分がなく、きれいに収納しつつビジュアル的にもカッコいい納得のガレージに仕上がった。
「一番好きなスペースはキャンプギアの所です。自分で作った棚にお気に入りのギアを並べて、ギアを見ながら珈琲を飲むのは最高のぜいたくです」

趣味部屋が完成してからは、アウトドアスタイルががらりと変わったという。一時は毎週のようにキャンプに行っていたが、子どもが生まれてからしばらくご無沙汰だった。ガレージができてからは、気軽にキャンプができる体制になったので、再びアウトドアに親しむようになったという。
「ガレージからギアをすぐに出せるので、庭でキャンプを楽しむようになりました。お昼ご飯だけ外で食べることもあります。ギアを車に積み込むことも簡単になったので、近場にデイキャンプに行く機会も増えました。」





suguruさん自身の考え方にも大きな変化があった。以前のように新しいギアを購入したいという欲求が少なくなり、DIYや手作りの面白さに目覚めたのだ。
「ガレージのDIYは超楽しかった。やっていくうちにカスタマイズのレベルがどんどん上がっていくのが嬉しくて、もっと何かを作りたいと思うようになりました」
今では椅子や机など自分で製作できるものは買わなくなった。既製品も塗装するなどしてオリジナル要素を加える工夫をしている。


「自己満足かもしれませんが、自分しか持っていないアイテムには既製品では味わえない、優越感のようなものを感じます。自分だけのアイテムに囲まれて過ごすことがとても楽しいですね」
今、考えているのは〝ガレージ映画館〟計画。ミニプロジェクターを使って、ガレージでお気に入りのギアに囲まれて、好きな映画を見ることができたら……。
「ガレージ、趣味部屋の使い方は無限です」と楽しそうに笑う。
■BEST ONE!
父親から受け継いだポット

同じくキャンプ好きだった父親が若い頃から使っていたケトルを譲ってもらった。父子2代で使い込んだ、このケトルには格別の愛着がある。
■ROOM DATA
広さ/18㎡
使用年数/4年
趣味/キャンプ、サーフスキー
この記事は2024年9月号に掲載されたものです。
文/阿部文枝 撮影/菊田香太郎
▼あわせて読みたい
いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。
我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。
