108556家も仕事も手放して5年で50カ国「家族4人 車中泊で世界一周!」

家も仕事も手放して5年で50カ国「家族4人 車中泊で世界一周!」

男の隠れ家編集部
編集部

車中泊の魅力は、その地の魅力を存分に体感できるところだ。動く拠点が、旅を自由にしてくれる。ならば、世界一周もできるのでは? そんな、無謀に思える夢を実現した家族がいる。

■「人は想定よりも早く死ぬ」その気づきが突き動かした

● 「究極の自由を手に入れ、人生のギアが一段階上がった」

義両親が若くして亡くなった。身近な“死”に直面し、人生は想定よりも早く終わるのかもしれない──そう強く感じたという。

「死生観が変わり、妻と人生や将来について語り合う時間が増えました」と話すのは雲野ファミリーのKazさん。

短い人生を狭い世界で終わらせてはいけない。息子たちにも世界の広さを知って欲しいと思ったという。その想いが膨らみ、家族4人で世界を旅する決断につながった。

旅の始まりはアラスカ。

「キャンピングカーの入手が目的でしたが、なかなか厳しかった。値段交渉している間に売られてしまったり、予算オーバーで買えなかったり……。でも、ビザの出国期限も迫ってきた頃、1台のクルマが見つかりました」

そのクルマは2010年製のTOYOTA-タンドラ、ナンバーは「FUH515」。義父の命日は5月15日。運命だと思ったという。

理想のクルマと出会い、アラスカからカナダ、アメリカ本土へと南下した。5年で50カ国を走破する壮大な旅だ。

寝る場所はキャンプ場やガソリンスタンド、山や川、海沿いの空き地などさまざま。家族で料理を作り、各地の文化や言葉を少しずつ受け入れていった。

毎晩違う場所で過ごすこと以上に、世界中で友達ができたり、野生動物を間近で見たりと、多くの人との出会いや体験に「これこそ世界だ」と心が躍った。

南米を走破した後、クルマを船で送り、次はアフリカへ。南アフリカ、レソト、ナミビア、ザンビア、タンザニア、ケニアと東アフリカを巡った。

そこからサウジアラビアへシッピングし、ヨルダン、イスラエル、ギリシャを経てヨーロッパ入り。さらにアイスランドへもクルマごと渡航し、戻ってからトルコに到着した。

トルコでキャンピングカーを預け、家族全員でニューヨークやインドを旅した。

インドから再びニューヨークへは妻と長男の2人で向かい、Kazさんと次男はトルコに戻ってクルマ旅を再開。“家族全員で世界一周を達成したい”という想いから、最終的には再び合流し、地球を駆け抜けた。

その間、何度もパンクや故障に見舞われたが、そのたびに家族で知恵を出し合い、励まし合いながら乗り越えてきた。

旅のなかで子どもたちの成長は目覚ましかった。

「コミュニケーション能力や環境への適応力、初対面の人との距離感の取り方が格段に上手くなりました。世界中に友だちがいて、世界中が遊び場だと知っているから、肝が据わっています」

そして今、彼はこう話す。

「命の儚さを思い知って世界一周をした。帰ってくる頃には、生に対する執着がなくなりました。自分の夢はもう十分に叶えた。これからは家族や仲間、そして次世代のために時間を使いたいと思っています」

雲野ファミリーが今、住むのは世界遺産の島・屋久島。この地で彼らの冒険は続く。

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僕の学校は世界中
家族4人で地球一周!
キャンピングカーで旅した1800日


著/雲野秀美
リチェンジ
1980円

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