71958どうして海外の生卵は食べたらいけないの? 日本と海外における衛生管理体制の違い

どうして海外の生卵は食べたらいけないの? 日本と海外における衛生管理体制の違い

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「海外の生卵は食べたら危険!」「生卵が食べられるのは日本だけ!」という話を聞いたことはないだろうか? 海外では卵に火を入れるのが基本であるため、生卵を食べる日本人を見ると驚きが隠せないそうだ。

ではなぜ、海外では生卵を食べることが危険視されているのだろうか? 本記事では、生卵を食べる日本人に対する外国人の反応、海外で生卵が危険視されている理由について解説する。

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■生卵をそのまま食べる日本人に対する外国人の反応

我々日本人は、朝食に卵かけご飯を食べたり、牛丼に生卵を乗せたりなど、何かと生卵を日常的に食べている。生卵を当たり前のように食べている日本人の姿は、多くの外国人からすると違和感があるそうだ。

そもそも日本で提供されている生卵を見ると、多くの外国人が「黄身がオレンジ色だが、これは本当に卵なのか?」「なんで日本の卵はオレンジ色なの?」「こんなに深い色をした卵が存在しているとは…」などの反応を示す。

また、生卵をそのまま食べる日本人を見た場合、多くの外国人が以下のようなリアクションをとった。

・「生卵をそのまま食べたぞ? どういうことだ…」
・「卵を生で食べるのはあまり美味しくなさそうだ」
・「日本人はサルモネラ菌が怖くないのか?」

外国人から見る日本の「寿司」と同じ感覚なのだろうか? 特にアメリカ人が不思議に思っているケースが多かった。海外で生卵が危険視されている理由については、次項で明らかにしていこう。

■海外で生卵が危険視されている理由

海外で生卵が危険視されている主な理由は、サルモネラ菌が付着しているためである。この菌は一定数以上口にすると食中毒を起こし、半日〜2日ほどの潜伏期間を経て、激しい腹痛や嘔吐、下痢といった症状を引き起こしてしまう。

海外は日本ほど衛生管理が行き届いていないため、卵の殻部分に付着しているサルモネラ菌を体内に入れるのはNGだとされており、卵を食べる際は十分に加熱することが推奨されている。

生卵だけに限った話ではないが、海外と日本の食中毒に関するデータを比較すると、多い地域で約3,000倍以上の患者数の差がある。このデータを見ると、改めて日本の衛生管理体制の高さを実感できるはずだ。

サルモネラ菌の問題に加え、海外では生卵を食べる文化がそもそもないため、安全だとしても自ら進んで食べようとはしないそうだ。

■日本で販売されている卵は本当に安全?

日本の品質管理は世界一と言われている。日本で販売されている卵は、洗卵、検卵、選別などの厳しい品質管理を通過したのち、完全衛生管理のもと包装・配送・販売がされているため、生卵を食べても食中毒になることはほとんどないとのことだ。

食品安全委員会が行った研究では、日本全国から市販の卵を約10万個集めて調べた結果、汚染されていた検体はなんと3個だけだった。また、2万個の卵から汚染が検出されなかったというデータを踏まえると、汚染の確率は極めて低いと判断されている。

つまり、日本で販売されている卵は品質管理が徹底されており、生卵として口にしてもほとんど食中毒にならないため、海外に比べて極めて安全だと言えるだろう。

とはいえ、最近は生卵を安全に食べられる国が増加傾向にあるため、「生卵を食べられるのは日本だけ」という認識は変わりつつある。

■まとめ

本記事では、生卵を食べる日本人に対する外国人の反応、海外で生卵が危険視されている理由を解説した。

日本では当たり前のように食べている生卵だが、海外だと基本的にNGだとされている。サルモネラ菌により、激しい腹痛や嘔吐、下痢などを引き起こすリスクがあるのだ。

本記事を読んで、改めて日本の衛生管理体制の高さを実感した人も多いはずだ。日本の素晴らしい食文化を大切にしていくためにも、日頃から感謝の気持ちを忘れずに食事を楽しもう。

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