店名になっている“フォノシート”とは、ソノシートの呼び名のひとつ。昔、雑誌や絵本の付録にもなっていた懐かしいビニール製のレコードことだ。
「なくてもいいけれど、あればちょっと嬉しい。そんな気持ちで名付けました」とオーナーの細川英明氏。
仙台でバーを営むなか、月島出身の常連客にこんな店を地元に欲しいと言われたことから踏み切った。若い日から飲食店経営に携わってきた細川氏にとって、やりたかったことを実現した場所かもしれない。
ブルックリン風の店内にレコードの音色が流れ、時折誰かがチャームのナッツの殻を割る音が響く。国産ジンなど希少な酒も多く、カクテルもウイスキーも、異国的な下町風情と共にゆるりと楽しめる。
【Selected cocktail】ジンリッキー
京都で作られているドライジン「季の美」を使ったふくよかな味わい。1000円。ジンだけでも10数種は揃えているのでお好みで。特に指定のない場合は「タンカレー」を使用する。800円。
※営業日時などについては要確認。