1296530年前、サーキットを疾走する姿に一目惚れ「ホンダ S800」(1966年/国産)|憧れのクラシックカースタイル

30年前、サーキットを疾走する姿に一目惚れ「ホンダ S800」(1966年/国産)|憧れのクラシックカースタイル

男の隠れ家編集部
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エネルギー関連企業の勤めを早期退職して、現在は群馬県伊勢崎でカフェのマスターをしている大澤さん。自宅では趣味で集めたギターに囲まれた日々を過ごしている。車遍歴を聞くと、18歳で最初に持ったセリカLBを皮切りに、N360、カリーナ、ビートルなど十数台を乗り継いできたのだという。

小気味よいギアチェンジ。今の車にも負けない走り

現在の愛車は1966年製ホンダS800。20代の頃、筑波サーキットを疾走するこの車の格好良さに、いつかは自分の愛車にと心に決めたそうだ。そしてその思いを忘れず、9年前に念願の車を手に入れた。今の車に見られない質感とデザインがとても気に入っているという。「当時としては珍しいDOHCですが、50年前のエンジンでも少し頑張れば今の車にもついていけます。オープンにした時の爽快感はとても良いですよ」と話す。

ホンダのライトウエイト・スポーツカー仲間のひとりで、S800の子どもほどの年齢差のある初期型ビートを所有する小林さんとの話題はいつも車の話だ。

苦労する点は、イギリス車などとは違い部品の供給に関しては厳しいそうで、クラブ組織や愛好家たちのネットワークで調達するとのこと。カフェの休みの日にはドライブや旧車イベントへの参加をS800で楽しんでいるという大澤さん。「最近はポルシェ356やロータスヨーロッパなど、ヨーロッパの古い車にも興味があるんですよね」と、車ライフの夢は膨らんでいるようだ。

車高の低さとオープンエアーの組み合わせで爽快な走りが堪能できる。
50年ほど前の車に積まれたDOHCエンジン。バイクメーカー・ホンダらしい部分だ。
今でも気持ちよくギアチェンジできるマニュアルミッションのシフトノブ。
店主をしているカフェの休みの日を利用してドライブを楽しんでいる大澤さん。天気のいい日にオープンにして、小気味よく走らせるS800は最高の車です、と語る。
S500、S600、そして第3弾としてS800を1966年から販売。ボディタイプもオープンとクーペの2種類が用意された。カタログでは最高巡行速度160km/h。
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