社屋移転で実現した愛車のガレージ


そのガレージ内にはアルファロメオとランチア・フルビア・クーペ ラリーが鎮座し、車のパネルや小物が飾られている。それはまるで小さな販売店のショールームのようだ。社屋移転前はこの場所を拠点に二代目社長として社有車の昭和37年(1962)製のトヨエースで各地に荷物を運んでいたという。


なぜイタリア車?と聞くと「20代の頃からイタリア車に興味を持ち、いつか自分も手にするんだという気持ちでがんばったんですよ」とのこと。そして「イタリア車の官能的なスタイルが目を引いたんだろうと思います。古い車を選んでいる理由は、乗り手の上手下手が反映されるから。とにかく古い車を上手に乗ること自体が喜びなんです」と破顔で語ってくれた。


1970年代、最初に購入したアルファロメオは、乗り始めて2年でエンジンヘッドがダメになったり、錆でガスタンクに穴が開きそうになったりと、メンテナンスで苦労したというが、それでも8台のアルファロメオを苦労して乗り継いできた。現在はネットの普及でパーツの入手もずいぶん楽になったという。なのでこれから少しずつ手を入れてレストアしていきたいそうだ。




「もうこれで欲しい車は無いし、卒業ですよ」と笑って話してくれたが、これからは趣味の旅行を兼ねて各地のクラシックカーイベントに出かける予定だという。


アルファ・ロメオ2000GTV
