
日野といえばバスやトラックを作っていることで知られているが、昔は乗用車も生産していた。フランスのルノーの4CVというクルマのライセンス生産で得たノウハウを生かして1961~67年まで生産された乗用車が、この日野コンテッサ900だ。リアエンジン・リアドライブ(RR)の駆動方式を持つ日野唯一の乗用車だった。

フロントグリルレス、2灯ヘッドランプ、サイドのエアインテーク、テールフィンなどが特徴。リアエンジンでコラムシフトが特徴。
金子さんが1964年製のこのクルマを持つに至った理由というのがまさにそれ。日野が初めて作った乗用車だったということで30歳の頃に手に入れたのだ。当時は数年で手放してしまったが、60歳を目前に再び手に入れたいと思い始め、7年前に前オーナーを口説いてようやく再会を果たし、約25万円で購入。レストアをした。
今のところトラブル無しで長距離ドライブを楽しんでいるが、欧州車と違い国産の古いクルマのパーツはなかなか入手できないことがネック。今後の維持に頭を悩ませている。



