16378イタリア車の官能的なスタイルに惚れて。「アルファロメオ2000GTV 」(1973年/イタリア)| 憧れのクラシックカースタイル

イタリア車の官能的なスタイルに惚れて。「アルファロメオ2000GTV 」(1973年/イタリア)| 憧れのクラシックカースタイル

男の隠れ家編集部
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東京の品川区旗の台で昭和13年(1938)から運送業を営む会社の二代目として、昭和・平成と会社経営に身を粉にして働いてきた高田さん。3年前、創業の地から会社を移転する際に、社員から「移転後の旧社屋は社長が好きなことに使ってください」という声が出て、念願だった愛車を置くガレージとして、旧社屋を生まれ変わらせたそうだ。

社屋移転で実現した愛車のガレージ

40年以上前の車なのだが、イタリア車のセクシーな後ろ姿は今でも目を引く。
黒で統一された車内は外観の優しさとは対照的に「走り」を意識した雰囲気を醸し出している。

そのガレージ内にはアルファロメオとランチア・フルビア・クーペ ラリーが鎮座し、車のパネルや小物が飾られている。それはまるで小さな販売店のショールームのようだ。社屋移転前はこの場所を拠点に二代目社長として社有車の昭和37年(1962)製のトヨエースで各地に荷物を運んでいたという。

ガレージ兼オフィスにはさりげなくイタリア車のミニカーが飾られている。
これまでの愛車遍歴がわかる小物たち。時間をかけて集めたそうだ。

なぜイタリア車?と聞くと「20代の頃からイタリア車に興味を持ち、いつか自分も手にするんだという気持ちでがんばったんですよ」とのこと。そして「イタリア車の官能的なスタイルが目を引いたんだろうと思います。古い車を選んでいる理由は、乗り手の上手下手が反映されるから。とにかく古い車を上手に乗ること自体が喜びなんです」と破顔で語ってくれた。

イタリア車好きのクラブメンバーたちとの記念写真が。
昭和30年代、高度成長時代には、トヨエースと三菱の3輪で駆け回りがむしゃらに働いた。

1970年代、最初に購入したアルファロメオは、乗り始めて2年でエンジンヘッドがダメになったり、錆でガスタンクに穴が開きそうになったりと、メンテナンスで苦労したというが、それでも8台のアルファロメオを苦労して乗り継いできた。現在はネットの普及でパーツの入手もずいぶん楽になったという。なのでこれから少しずつ手を入れてレストアしていきたいそうだ。

フロント周りはこの横から見た直線のラインが一番好きなんですよと、オーナーの高田さん。
お馴染みのアルファロメオのエンブレム。こんな意匠もイタリア車らしい。
フロアサイドにもアルファの刻印が。
750ccのエンジンを1962ccにアップし、DOHCツインキャブレター付きで最高出力は132馬力を誇る。

「もうこれで欲しい車は無いし、卒業ですよ」と笑って話してくれたが、これからは趣味の旅行を兼ねて各地のクラシックカーイベントに出かける予定だという。

クラッシックカーイベントにはアルファと共にこのランチャ フルビア クーペ ラリーもよく持ち出している。
ランチャの車内は、オレンジレザーシート、内装に明るいウッドパネルだ。

アルファ・ロメオ2000GTV

1967年に登場した1750ccのエンジンのボア・ストロークを拡大して1962ccとし、最高出力を132馬力に高めたモデルである。ギヤボックスは5速マニュアル。
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