箱館戦争(はこだてせんそう)
開戦年:明治元年(1868)
明治新政府軍VS旧幕府軍
新選組、なかでも土方歳三のファンならば一度は訪れたいのが函館であろう。武士の誇りを抱き、北の大地に散った土方の浪漫がちりばめられた街だからだ。
その足跡をたどるには、まず上陸地である鷲ノ木(わしのき)を訪ねたい。そこは函館本線の森駅から海岸沿いに、苫小牧(とまこまい)方面へ2kmほど向かった場所にある鄙(ひな)びた漁村だ。そこからは海に浮かんだように見える駒ヶ岳の姿が実に美しい。
函館の名所といえば、国内初の西洋式城郭である五稜郭が知られている。その北方約3kmの緩斜面台地には、土方が属した旧幕府脱走軍が築いた四稜郭がある。
規模は小さく派手さはないが、敷地内からは函館の市内が一望できる。そこで函館の独特な地形を頭に入れてから、土方歳三最期の地をはじめとする箱館戦争の激戦地跡を訪ね歩くとより面白くなる。