東海道・三島宿から伊豆半島の山中を縦断し、南伊豆・下田へと続く全長約60kmの道。下田は江戸を往来する船の検問所であり、嘉永7年(1854)にペリーも投錨(とうびょう)。初代アメリカ総領事ハリスもこの道から江戸を目指した。
難所・天城峠(現在の二本杉峠)を境に梨本、湯ヶ島、大仁(おおひと)などに継立場(つぎたてば)が設けられ、現在の旧天城トンネルが開通する明治38年(1905)まで人々の往来を支えた。
二本杉峠へは自然美あふれる河津七滝(ななだる)観光センターから踊子歩道を進むコース。本谷川に沿って名瀑(めいばく)を巡り、ワサビ田を眺めつつ樹齢数百年の杉木立が続く宗太郎園地へ。
ここから二本杉峠へ続く道は通行止のため、さらに歩道を旧天城トンネルへ進み、天城峠へ向かう。そこから1時間ほど尾根道を進むと、二本杉峠。天気が良ければ彼方に富士山も見える。