小泉八雲も愛した松江で
宍道湖の眺望を愉しむ
大正7年(1918)創業の「なにわ一水」は、島根県の観光名所・の北岸に佇む宿だ。周辺には現存天守が国宝に指定されている松江城や、宍道湖の夕日スポットなどがあり、観光の拠点としてもいい。
同館では全ての客室から宍道湖が一望でき、朝や夕方など刻々と表情を変える景色は飽きさせることを知らない。また開放感あふれる館内に自然光が差し込むカフェラウンジ「ネネ」や地元の土産を扱う土産処「なにわなもん市」などもある。
浴場は内湯と露天風呂が男女それぞれにひとつずつ用意されている。引かれている湯は「松江しんじ湖温泉」と呼ばれる源泉温度77 ・2℃の高温良質の天然温泉だ。また特別フロアの客室「水と雲の抄」は露天風呂付き。全7室が用意されているが、どれも露天風呂を含め趣きの異なるインテリアが配されている。
夕食はプランによって個室食事処か部屋での食事ができる。地元山陰地方でとれる食材を意識した料理は、郷土の奥深い味わいが舌を喜ばせる。かつて小泉八雲も愛した宍道湖を望む宿で、上質な大人の旅を心ゆくまで満喫したい。