332622022年開業予定!100年先を見据えた新線建設が進む「芳賀・宇都宮LRT事業」(栃木県)|未来の路面電車

2022年開業予定!100年先を見据えた新線建設が進む「芳賀・宇都宮LRT事業」(栃木県)|未来の路面電車

男の隠れ家編集部
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近年注目を集めるのが栃木県宇都宮市と芳賀町で建設中の新しい路線(LRT)である。全体の計画区間は、JR宇都宮駅駅西側に位置する桜通り十文字付近~芳賀・高根沢工業団地付近までの約18kmとされる。

芳賀・宇都宮LRT事業
JR宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地付近 

完全な新線として建設されるのは日本で初めての試みとなる

現在は下図の通り、優先的にJR宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地付近間の約14.6kmが建設されている。

JR宇都宮駅東側におけるLRT導入ルート図。途中で鬼怒川を渡る。

車両は低床式車両(LRV)が導入される。その名の通り、客室床面が極めて低いためホームから段差なく乗り降りできるのが特徴である。全線の所要時間は約44分(快速は約38分)となるそうだ。

LRTの導入イメージ図。自動車交通との併用区間は約9.4km。LRVのみが走行する専用区間は約5.1km。

では、なぜこうした事業を整備しようとしているのだろうか。宇都宮市では少子・超高齢社会の進行等に対応し、安心して便利に暮らせる魅力あるまちとして持続的に発展するため、都市拠点や産業拠点などの地域特性に応じた拠点間を、道路や公共交通で結ぶ「ネットワーク型コンパクトシティ」のまちづくりを推進しているという。その先鞭をつけているのが富山市のLRT。実際に乗車するとわかるが、非常にまちの移動がスムーズかつ簡潔であると感じられるだろう。

鬼怒川橋梁の工事現場と、その見学会の様子。

一方、芳賀・宇都宮LRT事業は完全な新線である。開業予定は2022年3月。LRT導入の整備費は458億円ほど、平日1日当たりの利用者は約1万6,300人を見込んでいる。未来の路面電車から目が離せない。

LRT事業の情報発信拠点 交通未来都市うつのみやオープンスクエア

LRT事業に関する情報をパネルやジオラマ、映像などでわかりやすく発信している。VR(バーチャルリアリティ)による疑似体験もできる。

交通未来都市うつのみやオープンスクエア
栃木県宇都宮市陽東6-2-1
場所/ベルモール1Fインフォメーション裏手
開館時間/10時~19時 

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