5616冬ソロキャンプの楽しみ方と注意点!おすすめの冬ソロキャンプ場3選

冬ソロキャンプの楽しみ方と注意点!おすすめの冬ソロキャンプ場3選

男の隠れ家編集部
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近年、冬のソロキャンプが人気を集めており、一度は行ってみたいと考えている方も多いのではないだろうか。この記事では、冬のソロキャンプの魅力について紹介した上で、おすすめの防寒グッズやキャンプ場、安心して楽しむための注意点について解説しよう。
目次

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冬のソロキャンプが魅力的な理由

人、人、人でごった返す夏のキャンプ場と異なり、シーズンオフに当たる冬のキャンプ場は人が少ない。冬のソロキャンプでは仕事や人間関係のしがらみから解放され、誰にも邪魔されず、たっぷりと大自然を感じることができる。

澄んだ空気と満点の星空

日常から離れ、冬の澄んだ空気を思う存分味わいながら、ゆったりとしたときを過ごすのは至高の贅沢ともいえよう。また大自然の中、一人で過ごすことによって感性が研ぎ澄まされることがある。日常生活で衰えた五感に刺激を与え、心身共にリフレッシュすることができるだろう。

空気が澄んだ冬は、星空がとても美しい。ピンと張りつめた冷気の中に一人で立ち、都会では決して見ることができない満天の星たちを見上げながら自由に思いを馳せるとき、きっと何か感じるものがあるだろう。非日常に身を置き、自分とじっくり向き合うことで、得られるものは計り知れない。

焚き火で暖をとる

キャンプの醍醐味のひとつに焚き火があり、特に寒い冬のキャンプの焚き火は格別である。もちろん暑い夏のキャンプでも焚き火をすることはできる。しかし、焚き火を楽しめるのは早朝か日暮れ以降の少し肌寒い時間帯に限られてしまう。一方、冬のキャンプでは一日中焚き火を楽しむことができるのだ。冷たい空気に触れながら、焚き火で暖を取り炎の揺らぎを見つめる幸福感は、日常では味わえないものである。

温かい料理

温かい飲食物で、冷え切った体を内側から温めるのも冬のキャンプの醍醐味のひとつだ。日常生活では忘れてしまいがちな、食べ物へのありがたさを再認識することができるのではなかろうか。

虫がいない環境

冬のキャンプの魅力はこれだけではない。夏のキャンプでは虫対策が必須で何かと苦労させられることが多いが、それが必要ないのも冬のキャンプの魅力のひとつである。冬のソロキャンプのどのような点に魅力を感じるかは人それぞれだ。是非、一度体験して自分なりの楽しみ方を見つけていただきたい。

冬のソロキャンプにおすすめのテント

冬は寒さ対策が必須。ソロテント選びのポイントは、寒い風をシャットアウトする素材や形状などがポイントに。

HILL BERG(ヒルバーグ)/スタイカ

HILL BERG(ヒルバーグ)/スタイカ

機能性や耐久性など、世界各国のアウトドアマンに愛されているハイスペックなテントを揃えるヒルバーグ。スイカは、どんな厳しい環境でも通用すると言われている4シーズン用テント。広々としたテントで快適に過ごせるのはもちろん、高い耐久性を誇る。

【商品詳細】
サイズ:室内高 105 cm ×室内面積 3.2 ㎡ 前室面積 0.9 + 0.9 ㎡
収納サイズ:φ23×52cm
重量:4kg(総重量)
使用人数:2人
ヒルバーグ

tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)/炎幕DX ver.2

tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)/炎幕DX ver.2

本体はコットン素材、スカートはTC素材になった「炎幕DX」のバージョンアップした後継モデル。冬キャンプに欠かせない焚き火に強い素材を使っている。耐水圧2000mmのグランドシート付き。

【商品詳細】
サイズ:約3,300×1,900×1,300(高)mm
収納サイズ:約620×260(直径)mm
重量:約8.3kg(ペグ/張り綱/収納ケース含む)
テンマクデザイン

冬のソロキャンプの装備&防寒対策

冬キャンプは当然のことながら防寒対策が必須になる。暖をとれるおすすめの焚き火台やストーブのほか、手軽な防寒グッズなどを紹介。

焚き火台

UCO(ユーコ)/ミニフラットパック グリル&ファイヤーピット

UCO(ユーコ)/ミニフラットパック グリル&ファイヤーピット

ステンレス素材で手入れが簡単。ソロにぴったりのサイズで、スタンドを立てるだけで使える簡単設営が魅力。

【商品詳細】
展開サイズ:24.1×17.8×20.3cm
収納サイズ:27×18×3cm
素材:ステンレス
重量:6.8kg
付属品:網、網用ハンドル、収納ケース
モチヅキ

ストーブ

Solo Stove(ソロストーブ)/ソロストーブライト

Solo Stove(ソロストーブ)/ソロストーブライト

ソロキャンパーに人気のソロストーブの最小モデル。軽くて手入れが簡単なステンレス素材。小枝などの自然素材を使って、2重構造で効率良く燃焼させる。

【商品詳細】
展開サイズ:(高さ)約14.5cm×直径(幅)約10.8cm
収納サイズ:(高さ)約10cm×直径(幅)約10.8cm
素材:ステンレススチール(SUS304)、ニクロムワイヤー
重量:約255g
付属品:ゴトク、収納袋、日本語説明書
ソロストーブ

薪ストーブ

ホンマ製作所/時計1型薪ストーブ AF-60

ホンマ製作所/時計1型薪ストーブ AF-60

ホンマ製作所のベストセラー薪ストーブ。コンパクトながらも、26cm、28cm、30cmの羽釜をセット可能。最大500mmまでの薪が入れられる。別途同社の煙突が必要。

【商品紹介】
サイズ:W400xD600xH345mm
材質:鉄
重量:5.9kg
最大熱量:3600kcal
ホンマ製作所

湯たんぽ

マルカ/湯たんぽA2.5L袋付

一般的なプラスチック製の湯たんぽと違い、金属製で熱伝導率が高く、水の入れ替え不要のエコな湯たんぽ。ストーブや焚き火の上など、直火で温めるだけの手軽さがうれしい。シーズンオフの保管時は、きちんと乾かすのが長持ちの秘訣。

【商品詳細】
サイズ:29.5x21.6x7.4cm
容量:2.5L
材質:本体/溶融亜鉛メッキ鋼板 、口金/しんちゅう、パッキン/合成ゴム
マルカ

防寒シューズ

NORDISK(ノルディスク) / Mos down shoes(モス ダウンシューズ)

NORDISK(ノルディスク) / Mos down shoes(モス ダウンシューズ)

冬場はテント内もとくに足元が寒くなりがち。そんな時は高品質のダウンを使ったダウンシューズの使用がおすすめ。水に強いソールで安心。軽量でコンパクトで持ち運びも便利。サイズは子どもから大人用まで4サイズを展開。

【商品詳細】
サイズ:XS(子ども用):約22cm、S:約26cm、M:約28cm、L:約30cm
素材:アッパー:リップストップポリエステル、フィリング:ダックダウン 600フィルパワー、ライニング:人工ファー
カラー:リボンレッド、リモージュブルー、ペリドットグリーン、オレンジ
ノルディスク

冬のソロキャンプにおすすめのキャンプ場

これから冬のソロキャンプを始めてみたいという初心者の方に向けて、おすすめのキャンプ場を紹介していこう。

冬には約7割がソロ利用|ACN信州伊那谷キャンパーズヴィレッジ(長野県)

南アルプスを望む大自然に抱かれたキャンプ場で伊那谷の自然を満喫できる。林道の終点にあり車通りもないため、まさに夜は真っ暗で、隠れ家のようなキャンプ場といえよう。多くのソロ客に愛され、特に冬は利用者の約7割がソロキャンプの客といわれている。

貸切露天風呂があり、30分500円で利用できる。冷え切った体を芯から温められるのは嬉しいところ。スタッフが24時間常駐しているので女性のソロキャンプでも安心だ。

住所:長野県上伊那郡中川村大草7833
電話:0265-88-2695
チェックイン・アウト:13:00~翌11:00
料金:1500円~(利用料金+サイト料)
アクセス:中央自動車道「松川IC」より約30分

冬の厳しい中でも多くのソロ利用者が|北軽井沢スウィートグラス(群馬県)

群馬県の浅間高原にあり、浅間山を間近に感じながらソロキャンプを楽しむことができる人気のキャンプ場。場内には小川が流れており、せせらぎを楽しめる。管理棟の近くにソロサイトがあり、何か困ったことがあってもすぐに声をかけられるので安心だ。また、レンタル品も揃っているのはありがたいポイントである。

住所:群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579
電話:0279-84-2512
チェックイン・アウト:13:00~翌11:30
料金:1000円~
アクセス:上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」より約50分

材木屋さん経営で薪が使い放題|cazuキャンプ場(埼玉県)

埼玉県飯能市を流れる名栗川のすぐそばにある大自然に囲まれたキャンプ場。経営する材木会社に併設されており、薪が使い放題というプランも用意されている。冬のソロキャンプを暖かく楽しめるのは嬉しいところだ。ソロ客は1200円で薪の使い放題プランを利用することができる。

住所:埼玉県飯能市赤沢1072
電話:042-978-8560
受付時間:8:00〜17:00
料金:2300円~
アクセス:圏央道「青梅IC」より約20分
営業期間:年間を通して営業、予約は3ヶ月前から可能
http://www.cazu.jp/

冬のソロキャンプの注意点

冬のソロキャンプだからこそ、厳しい寒さに備えて正しい知識を持ち、万全の準備や対策を行う必要がある。ここではソロキャンパーが絶対にしっておくべきおもな冬キャンプ対策について紹介する。誰でもキャンプを楽しめる夏場と大きく違うこと、一歩間違えれば命の危険を伴う大きな事故に繋がるということを、まずしっかり知っておきたい。

一酸化炭素中毒に要注意

冬のキャンプで多くの人が気にするのはやはり防寒対策だろう。SNSなどを見ていると、テントやタープ内にストーブ(ソロストーブ、シングルバーナー、ガスヒーター、薪ストーブなどの火気器具)などを持ち込む人も多い。しかし、これは大変危険で、リスクのある行為である(テントやタープを販売するアウトドアメーカーは推奨はおろか、禁止をしている)。テントやタープ中で火気器具を使うのは厳禁であるということを大前提として知っておきたい。

ソロテントで火気器具を使用すれば確実に一酸化炭素中毒になるので、一人用含む小型テントでの火気使用は厳禁である。

万が一、大型のファミリーテント、コットンテント、コットンTCテント、ドームまたはロッジシェルターなどで火気器具を使用するようなシーンがある場合でも、それはあくまでも自己責任のうえ、ベンチレーターを大きく開放する、テントのパネルを開けてこまめに換気をするなど、空気の入れ替えを確実に行う必要がある。

その場合、絶対にアラーム機能のある一酸化炭素検出器(警報器)を使うようにしたい。それでもリスクを完全にゼロにすることはできないので、テントやタープ内での火気器具使用は積極的にオススメできない。

そこで寒さ対策として注目なのが、電源を使う策である。電源付きサイトならば、電気ストーブやセラミックヒーター、ホットカーペットや電気毛布のほうが比較的安全だろう。

ただいずれにせよ、電気系の暖房を使用する場合でも十分な注意が必要だ。まずは冬用の防寒対策レイヤード、ネックウォーマーやグローブの使用、冬用の装備準備(寒冷地対応のシュラフやテントシューズ)など、気温やその場所にあったギアをしっかり用意して、万全の防寒対策をすることを考えたい。

ペグ対策

いざテントを組み立てようとしたら地面が凍結していてペグが地面に刺さらないということも稀にある。いつも使っている軽量のアルミやペグなどが効かない場合の対策として、より強固なスチールペグ(鍛造)を用意するのがベストだろう。サイズは色々あるのでチェックしてみて欲しい。

水対策

冬季に規模を縮小しているキャンプ場(水洗トイレや水場の使用はできない前提で宿泊を受け入れている一部のキャンプ場、超寒冷地など)も少なからずある。

そんなキャンプ場に宿泊する場合は、あらかじめ水を持参する必要がある。キャンプでは必要以上に水を使うので、多めに用意しておくと安心だ。

また、もっとワイルドなキャンプを目指す人には、携帯浄水器で水を確保するという手もある。キャンプ場内に川がある場合、この携帯浄水器を用いて河川の水を浄化すれば、一定の水量を確保することができる。この携帯浄水器は非常用設備としても活躍するアウトドア用品である。キャンパーならひとつ持っておいて損はないだろう。

食材の凍結対策

いつも使っているクーラーボックス、クーラーバッグは「冷やす」ためだけのものではない。氷を入れて食材を保冷するクーラーボックスやクーラーバッグは、実は断熱にも効果を発揮するのだ。冬季、余った食材を外に出しっぱなしにしておくと確実に凍ってしまう。凍結防止のため、必ずクーラーボックスやバッグの中に入れよう。

テント内の結露対策

冬~春、または梅雨時期は気温が低いためテントの内側に結露が発生しやすくなる。この結露に悩まされるキャンパーも多いようだ。したたり落ちる水滴で体を冷やしたり、装備品を濡らしてしまったりしないよう、できるだけの対策はしておきたい。

定期的にベンチレーションを開けて換気すれば結露は発生しにくくなる(オプションで結露が流れるのを防止する天井シートがあるモデルもある)。また、シュラフにはシュラフカバーをかけて濡れないようにすれば、仮にテント内に結露が発生してもシュラフの保温力を保つことができる。

結露の発生しにくいタイプのテントを選ぶという方法もある。ダブルウォールテントというフライシートとインナーテントの二重構造のテントなら、インナーテント内部での結露の発生をある程度は抑えることができる。通常のポリエステル製のテントより価格は高くなるが、コットン製やポリエステルとコットンの混紡のテントなら、通気性が高く結露が発生しにくい。ただし、100%結露を予防することはできない。

地面・外からの冷気対策

地面からの冷気は侮れないものである。冬の夜間ともなればなおさらだ。いくら暖かい装備を着込んだところで、この対策を怠ればぐっすりと眠ることはできないだろう。

対策としては地面と体の間にいくつもの層を作って断熱することが重要だ。まず一番下の層(テント底の下)にはグランドシートなどを敷き、次にテント内に断熱性や熱反射性の高いマットを敷く。更にその上にブランケット類などを組み合わせて敷いて、冬用のシュラフで寝る。ダウンシュラフなどで眠る時、ダウンジャケットなどを着ていると逆に体が温まらないので要注意だ。

テント購入時に併せて検討したいのがスカート付きテント。フライシートにあるこのスカート部分がインナーテントへの冷気干渉を遮るので、検討してみる価値は十分にある。また積雪期のソロキャンプではこのスカート部分に雪を盛ることで、冷気を防げるというメリットもある。

防寒のアイデア

大きめのペットボトルに6分目くらいまでお湯を入れると簡易的な「湯たんぽ」になる。それを寝る前あらかじめシュラフの足元に入れておくのも防寒対策として有効だ。また、寝る前に焚き火にあたって体を温めるのもいい。人間は寒いと感じた時点から着込んでも体温回復までに時間がかかる。よって、寒いと感じる前にフリースやダウンなどを着込むことが最大の防寒対策である。

冬のソロキャンプの魅力と注意点について述べてきた。冬の大自然と向き合う素晴らしさを感じるための、一歩踏み出すきっかけとなれば幸いだ。(Photo/Atsushi Sekino)


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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

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