14772〈行きたい東京のBAR〉若き日のアメリカでの経験が、 湯島で名を馳せるバーの礎に【 Bar うなばら 】(湯島)┃TOKYO BAR STORY

〈行きたい東京のBAR〉若き日のアメリカでの経験が、 湯島で名を馳せるバーの礎に【 Bar うなばら 】(湯島)┃TOKYO BAR STORY

男の隠れ家編集部
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花街の歴史を持つ下町・湯島にて、バーの灯りをともし続けること47年。「Barうなばら」は、「琥珀」「エスト」「ノア」と並ぶ湯島の老舗バーの一軒として知られる。現在76歳のオーナーバーテンダー中野文博氏は、数々の受賞歴と共に、日本バーテンダー協会のマイスターバーテンダーの肩書きを持っている。
目次
春日通りから路地を入って飲食店が入るビルの2階にある入口。
ドアを開けると落ち着きのある空間が広がる。

大学を卒業後、アルバイトでバーテンダーをしたのをきっかけにこの道に。そして、「勉強するならアメリカへ渡ろうと、昭和42年(1967)にサンフランシスコ行きの船に乗り込んだんです」。

サンフランシスコのレストランやバーテンダースクールで6カ月学んだ後は、大陸横断バスに揺られてニューヨークへ。日系レストランで働いた時は一日に400杯ものカクテルを作ったという。そしてNY生活を経て日本に帰国する。

「怒涛のようなこの経験が私の礎と自信になっています」。面白いエピソードは盛りだくさん。話の詳細はバーを訪れて聞いてほしい。

シングルモルトやウイスキーも充実。
バーテンダー協会全国大会(昭和60年)の創作カクテル3位の「紅梅」(800円)。
「バーを開いた当初は、花街ならではの黒塀の建物が何軒もありましたね」「ニューヨークのレストランでは週給75ドルで働いていて、少ないと文句を言ったら20ドル上げてくれた。主張をはっきり言うのがアメリカ流です」。酒を味わいつつ中野さんとの愉しい話は尽きない。

【Selected cocktail】白梅

白梅

第4回日本バーテンダー協会主催「バーテンダー技能コンクール」の創作カクテル部門第1位に輝いたホワイトリカーベースのカクテル。すだちジュースの風味が爽やか。800円。

【BAR DATA】
Bar うなばら(ばー うなばら)
文京区湯島3-38-3 まつばビル
03-3831-6677
営業時間/18時~24時
定休/月曜・祝日
席数/カウンター7席、テーブル10席
チャージ/メニューの10%
アクセス/東京メトロ「湯島駅」よりすぐ

※新型コロナウイルス対策のため営業時間・定休日等に変更の場合あり。HP等で要確認。

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編集部
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