14780〈行きたい東京のBAR〉カクテルの基本を守る37年目の老舗【 PUBLIC BAR AB..E 】(湯島)┃TOKYO BAR STORY

〈行きたい東京のBAR〉カクテルの基本を守る37年目の老舗【 PUBLIC BAR AB..E 】(湯島)┃TOKYO BAR STORY

男の隠れ家編集部
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阿部勝康氏は20代の頃、コックとして働いていた。人を使うのが苦手でバーならひとりでもできると、ある日、日本バーテンダー協会に電話をした。その時に電話に出た人が稲田春夫氏。最後は銀座・三笠会館のチーフバーテンダーを務めた、知る人ぞ知る名バーテンダーだ。
目次
店は地下1階。

偶然の出会いに恵まれて、阿部氏は33歳で修業を始める。カクテルの名人だった師匠に徹底的に叩き込まれたのが「基本」だった。「どこでも通用するカクテルを作る。スタンダードカクテルがやっぱり基本なんです。きちんと作ったものは美味しいものです」と阿部氏。

基本に忠実なカクテル作るのがモットーだ。

36年前に湯島という下町情緒が残る場所にバーをオープンした時は、あれほど厳しかった師匠が毎日自転車に乗って様子を見に来てくれたという。厳しくも温かい師匠に鍛えられた阿部さんは今、72歳。「ハードルを高くするのは大嫌いなんですよ」。雰囲気よりも正統派カクテルの味を愉しむ客が足しげく通うバーだ。

開店して37年目を迎えた72歳の阿部氏。店はオープン当時のままである。
お勧めのウイスキーはモルトなら「BALVENIE」、ブレンデットなら「USQUAEBACH」。
ジャズやクラシックのカセットやCD。音響効果抜群の空間で自慢のオーディオが奏でる音楽もこの店の魅力のひとつだ。

【Selected cocktail】ジャック・ローズ

ジャック・ローズ

カルヴァドスをベースにした、見た目も美しいスタンダードカクテル。ライムの搾り汁、ザクロのグレナダンシロップを加えることによって、甘さと酸っぱさを味わえる。2000円。

【BAR DATA】
PUBLIC BAR AB..E(ぱぶりっくばー あべ)
文京区湯島3-43-11 阿部ビル B1F
03-3831-5755
営業時間/19時~24時
定休/日曜
席数/カウンター4席、テーブル10席
チャージ/800円
アクセス/東京メトロ「湯島駅」よりすぐ

※新型コロナウイルス対策のため営業時間・定休日等に変更の場合あり。HP等で要確認。

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編集部
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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

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