海外の変わった祭り・イベントについては、ニュースや雑誌などで取り上げられることが多い。日本とは風潮や文化が異なるため、海外の祭りは目新しいものばかりである。
しかし、日本にも「これって本当に日本の祭りなの?」と疑いたくなるようなイベントが多々存在する。今回はその変わった祭りについて、代表的なものを全部で4つ紹介する。
祭りやイベントに興味がある人は、ぜひ本記事を最後まで読んでみてほしい。参加したくなるイベントがきっと見つかるはずだ。
■1.笑い祭|和歌山県
一つ目は、笑い祭という和歌山県の祭りだ。この祭りは、丹生(にう)神社という場所で行われるイベントで、カラフルな衣装を着て顔を白く塗るのが特徴的。
名前の通り、派手な衣装を着た人たちが「笑」という文字を頬に書き、鈴を鳴らしながら人々に笑顔を強要する。「強要」というところがミソであり、「笑え笑え~、永楽じゃ、世は楽じゃ」というセリフとともに、参加者全員が笑顔にされてしまう。
日本では独特な祭りのように思えるが、実はこのイベントは江戸時代から続いている伝統的な祭りである。なお、この祭りは日本だけでなく海外からも注目されている。
開催場所:和歌山県の丹生神社
開催時期:毎年10月
■2.パーントゥ・プナハ|沖縄県
祭りの名前から「これは海外の祭りなの?」と思う人が多い、沖縄県のパーントゥ・プナハというイベント。この祭りは、沖縄県の宮古島で開催される厄祓いのイベントだ。
祭りの内容としては、全身に泥を塗った3体の神様が現れ、人々に泥を塗って襲うというものだ。この泥は強烈な臭いを発しているが、悪霊祓いや無病息災を祈るといった十分な理由がある。
人間だけでなくあらゆるものに泥を塗りたくる祭りであるため、ときには家のなかに入って泥を塗ることもある。新居でも構わず泥を塗りたくるので迷惑のように思えるが、これはあくまで厄祓いのためであり、幸せを祈っての行為だとされる……。
開催場所:沖縄県の宮古島
開催時期:毎年旧暦3月末〜4月初め・5月末〜6月初め・9月吉日
■3.はだか祭|愛知県
愛知県で行われるはだか祭というイベントをご存知だろうか? その名前の通り、参加者が裸に近い格好になり、松明を持って行進をするという祭りである。
このはだか祭は全国各地で行われている祭りなのだが、特に規模が大きいものとして愛知県が挙げられる。愛知県のイベントでは毎年8,000人近くの男性が参加するほど、大盛り上がりをみせる大規模なイベントである。
祭りの内容は、祈念を込めた布を結びつけた「なおい笹」を捧げ、男性たちが身代わりとして厄除けを祈願するというもの。また、くじ引きで「神男」を決め、その神男に触れることで厄落としができるとされているため、約8,000人の男性が一気に押し寄せる。
ときには死者が出るほど激しい祭りであることから、参加する際は細心の注意が必要だ。
開催場所:愛知県の尾張大國霊神社
開催時期:毎年旧暦正月
■4.悪態まつり|茨城県
茨城県の飯綱(いいつな)神社で開催される悪態まつり。この祭りは、参加者がひたすら悪態をつきあうといった非常にユニークなイベントだ。
悪態をつきまくる目的としては、おん霊や疫病を退治するため、領主が住民の不平や不満を悪態のなかから探るためなど、さまざまな説が存在する。
また、供え物を悪態をつきながら奪い合うのだが、個人名を晒してはいけない、神官が拝み終わる前に供え物を奪い取らない、といった一部制限が設けられている。とはいえ、悪口を言っても問題にならないため、参加者は皆大声で悪口を言いまくっているのだとか……。
「仕事やプライベートでストレスが溜まっている」という人は、ぜひ悪態まつりへの参加を検討してみてほしい。
開催場所:茨城県の飯綱神社
開催時期:毎年旧暦11月
■まとめ
今回は、日本国内で開催されているユニークな祭りを4つ紹介した。
日本国内には少し変わったユニークな祭りが多数存在する。「なぜこんなイベントが開催されているの?」と疑問に思う人も多いのだが、どの祭りにも十分な理由がそこにはある。祭りやイベントに興味がある人は、ぜひ本記事で紹介した祭りに参加してみてほしい。
楽しんでいただけただろうか。今後も「男の隠れ家デジタル」らしい切り口で情報を紹介していきたいと思う。
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