63094シングルグレーンってなに? 30代なら知っておきたいウイスキーの基礎知識

シングルグレーンってなに? 30代なら知っておきたいウイスキーの基礎知識

男の隠れ家編集部
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「最近ウイスキーをよく飲むけど、ウイスキーについて何も知らない」という人も少なくないはずだ。ウイスキーと一言で言っても種類が豊富で、造り方や原料はさまざまだ。

とても奥が深いお酒ではあるものの、ウイスキーについてまったく知らないとなると、恥をかいてしまう場面も出てくるだろう。そこで今回は、30代なら知っておきたいウイスキーの基礎知識を解説する。

最後まで読めば、知らなくても恥ずかしくない最低ラインまでの知識が手に入るはずだ。ウイスキーに興味がある人は、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

■そもそもウイスキーはどうやって造っている?

ウイスキーは、穀物を原料にした蒸留酒を樽で長期間熟成させたお酒である。原料にする穀物や熟成期間は、メーカーや銘柄によってさまざまだ。

【穀物を原料にする】

ウイスキーの原料となる穀物は、主にモルトと呼ばれる大麦麦芽が使用される。大麦麦芽はアルコールを作り出すのに必要な酵素を持っているため、すべてのウイスキーに使用されている。

ほかにも、ウイスキーの種類によっては、小麦やライ麦、トウモロコシといった穀物を使用する。使用する穀物に応じて味わいや香りが変化するため、ウイスキーを選ぶ際は原料を重視するのもアリだ。

【蒸留酒である】

蒸留酒は穀物や果物をアルコール発酵させ、さらにそれを蒸留させて作ったお酒である。ウイスキーの場合、大麦麦芽を糖化した麦汁を発酵させ、アルコール度数8%前後の発酵液を作り出す。

この工程はビールと同じだが、ウイスキーはここからさらに蒸留を重ね、アルコール度数を高めていく。蒸留をするための装置はさまざまで、代表的なもので言うと、単式蒸溜器(ポットスチル)や連続式蒸溜機などがある。

【樽で長期間熟成させる】

樽で長期間熟成させることで、ウイスキー由来の旨味や香りが引き立つ。また、蒸留した時点での原酒は透明だが、樽熟成によって少しずつ茶色に変化する。

ウイスキー造りにおいて、この樽熟成が約9割の時間を占めるとされており、使用する樽の種類やサイズ、熟成期間、熟成環境などが蒸留所によって異なる。これら要素がウイスキーの味わいや香りに影響を与えている。

■モルト・グレーン・ブレンデッドの違い

「モルト・ウイスキー」「グレーン・ウイスキー」「ブレンデッド・ウイスキー」というウイスキーの種類を聞いたことがないだろうか? これは、ウイスキーに使用する原料や製造方法によって区分されている。

【モルト・ウイスキー】

大麦麦芽のみを使用したウイスキーである。単式蒸溜器で蒸留することがほとんどで、麦芽の個性が活かされる。

【グレーン・ウイスキー】

原料が大麦麦芽だけではなく、小麦やライ麦、トウモロコシなどの穀物を加えて発行させるウイスキー。モルト・ウイスキーよりもやさしい味わいに仕上がることが多い。

【ブレンデッド・ウイスキー】

モルトとグレーンをブレンドして造ったのがブレンデッド・ウイスキーだ。それぞれの原酒の調合する割合によって、味わいや風味が大きく変化する。

■シングルモルトの「シングル」とは?

先ほど解説したモルトやグレーンに、「シングル」という言葉が付くこともある。このシングルは、単一の蒸留所で造られたウイスキーを指している。

例えば、シングルモルト・ウイスキーであれば、大麦麦芽のみを使用し、単一の蒸留所で造られたウイスキーを指す。一方、シングルグレーン・ウイスキーの場合は、大麦麦芽や小麦、ライ麦など複数の穀物を使用し、単一の蒸留所で生産したものを指している。

ちなみに、複数の蒸留所でブレンドしたモルト・ウイスキーは、ブレンデッドモルトと呼ぶ。ブレンドする配分によって個性が強く出る。

■押さえておくべき5大ウイスキー

最後に5大ウイスキーについて解説する。ウイスキーは生産される場所によっても、呼び方が異なる。

例えば、日本で生産されるウイスキーについては、ジャパニーズ・ウイスキーと、アイルランドで造られるウイスキーは、アイリッシュ・ウイスキーと呼ばれている。

なかでも、世界的に高い評価を受けている「5大ウイスキー」と呼ばれるものが以下の5つである。

  • スコッチ・ウイスキー
  • アイリッシュ・ウイスキー
  • アメリカン・ウイスキー
  • カナディアン・ウイスキー
  • ジャパニーズ・ウイスキー

これら5つは技術、品質、生産量など、さまざまな観点において高い評価を獲得している。

■まとめ

今回は、30代なら知っておきたいウイスキーの基礎知識を解説した。

知識がなくてもウイスキーは美味しく飲めるものの、知識があった方がより楽しむことができるだろう。また、まったく知らない状態だと恥ずかしい思いをすることもあるため、今回解説した内容を押さえておくことをおすすめする。

楽しんでいただけただろうか。今後も「男の隠れ家デジタル」らしい切り口で情報を紹介していきたいと思う。

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