71675そろそろ本気で考えるべき?! 大人ビジネスマンの脱毛座談会

そろそろ本気で考えるべき?! 大人ビジネスマンの脱毛座談会

有限会社verb 岡本 のぞみ (おかもと のぞみ)
岡本のぞみ(verb)
目次

20代男性の間では常識になりつつある脱毛。最近は30〜40代でもやり始めている人がいると聞く。そこで、いち早く脱毛を経験した40代男性3人に集まってもらった。脱毛をしてみて、果たしてどうだったのだろうか? メリットやデメリットを聞いた。

後藤啓介さん
広告会社勤務の40代。2019年にVラインを脱毛

藍葉健介さん
ワインショップ経営の40代。2022年9月からヒゲ以外を全身脱毛中

松本康太さん
美容室や美容卸会社を経営する40代。2022年5月から全身脱毛中。同級生の藍葉さんと2022年10月から神奈川・辻堂で「メンズセルフ脱毛サロンKK」を共同経営

■脱毛の後押しは、友人がやっていたから

――脱毛をしようと思ったきっかけを教えてください。

後藤:僕はトライアスロンをやっていて、週に3〜4回はプールで泳ぎます。水着を着用するとき、太ももの付け根やおへその周りの毛は、マナー的にイヤだなと思い、友達のすすめで脱毛を考えました。

松本:僕も似たような感じです。週1回ジムに通うのですが、ダンベルを持ち上げたときに脇が気になったんです。あと、カミソリ負けをしやすいので、ヒゲ脱毛も気になっていました。まず、脇とヒゲから初めて、その後、手と足、VIOに進んだという感じです。

藍葉:僕はボディビルの大会に出ていて、大会の前に剃ってはいたんですが、松本くんが脱毛しているのを知って、そろそろ自分も脱毛しようと思いました。

後藤啓介さん

――脱毛に踏み出すのにネックになったものと、逆にそれを後押ししたものは何ですか?

後藤:スイマーの仲間に「水着の周り、気になるよね」と医療脱毛のクリニックをすすめてもらって、そのまま「やる、やるー!」という感じ。すでにやっている、その仲間に料金やクリニックも教えてもらっていたので、抵抗なくそのままクリニックに行きました。

松本:僕も友達がやっていたのが大きくて、同業者(美容サロン経営)の友人が脱毛サロンをやっていたのが後押しになりました。その機器がすごくよかったので、藍葉くんとセルフ脱毛サロンを始めて、いまはその機器で自分も脱毛中です。

藍葉:僕がネックになっていたのは料金です。メンズだとまだ料金も高くて、全身脱毛で1回3〜4万円かかります。でも、松本くんに話を聞いて、脱毛してみて自分でも納得できたので、始めました。

松本:まわりが脱毛をやっている環境かそうではないかで気持ちは違ってくる思います。僕も以前は、脱毛に対してピンときてなかったので。実際、僕らがセルフ脱毛サロンを始めたから興味を持てた、という友達は多いですね。

藍葉健介さん

――ほかに脱毛に対して抵抗があった部分や心配ごとは?

後藤:こう言っては何ですが、うさんくさい脱毛サロンやクリニックってありますよね。一度SNS広告をクリックすると、トラッキングされて、そんな広告ばかりが出てくるようになり、イヤになりました。

藍葉:料金が初回1980円と謳っていても、2回目からは高くなったり、2回以上のセットを組まないと初回で適当にやられてしまったり。勧誘が激しいというのも聞きます。あと、僕はもう結婚してるから、いいですけど、男性のVIOツルツルだったとして、女性が脱毛していなかったら気まずくなりそうかなとかは考えました。

松本:でも、VIOをやっている男性も増えましたね。大浴場やサウナでも見かけるようになりました。若い人が多いですけど。

■脱毛施術は意外に恥ずかしさや痛みはなかった

メンズセルフ脱毛サロンで使用されている「ICE 4MER」現在のフラッシュ(光)脱毛はほぼ痛みなし!

――実際に脱毛の施術はどうでしたか?

後藤:クリニックだったので医師にみてもらって、皮膚の具合を診てもらい、看護師の女性にフラッシュ(光)脱毛してもらいました。Vラインだったので、指定の紙パンツをはいたのですが、スポーツ選手が多く通うクリニックだからか、テキパキとやってくれて、恥ずかしさも痛かった印象もないですね。

松本:最初にやったときは、脇とヒゲでカウンセリングも含めて20分くらいで終わりました。僕もフラッシュ(光)脱毛でしたが、-25度まで冷却しながら光を当てるので痛みは本当にありませんでした。

藍葉:僕も同じ機器なので、痛みはありませんでした。セルフ脱毛なので、恥ずかしさもありません。

――費用はどれくらいかかりましたか?

後藤:1回1万2000円くらいだったかと。最低でも2回は通わなければならないと言われて、計2万4000円だったと思います。

松本:友人のサロンで脇とヒゲは1回1万円でした。でも、今は自分のセルフ脱毛サロンでやっているので実質無料です。

藍葉:うちのメンズ専門のセルフ脱毛サロンは、5分で980円、30分で4980円です。業界的には最安値に近いと思いますが、こういうサロンも探せばあると思います。

――自分的に脱毛してよかったことやメリットはありますか?

後藤:経験値があがったこと、ぐらいですかね(笑)

松本:Tシャツや半ズボンをはいたときに、女性から「足きれいだね」とほめられることが多くなりました。夏も脇が気にならなくなったので、タンクトップも何枚か買い足しました(笑)

藍葉:脇は臭いが抑えられますよね。あと、プールやお風呂に入ったときに、今までと肌の感触が違う。直接、水に触れるってこんなに気持ちいいんだと思いました(笑)

松本:あそこも蒸れなくていいですね。僕は仕事で腕をまくって施術することもあるんですけど、そのときに腕を出すのが恥ずかしくない。ちょっとした自信みたいなものがあります。本当に、やって後悔は何もないと思います。

■脱毛にデメリットなし!清潔感と身だしなみが手に入れられた

松本康太さん

――周りの反応はどうでしたか?

後藤:あまり人に見られる部分じゃないので、特段反応というものは、ありませんでしたね。

松本:友人には、清潔感があっていいねと褒められることが多いですね。

藍葉:清潔感のほかにも、身だしなみをちゃんとしてる人という目線で見てもらえますね。50代、60代の女性に男らしくないと言われたことはありますけど、同年代以下でそういう反応は男女ともにないですね。

――思ってたのと違うことやこうすればよかったと思ったところは?

後藤:2回じゃ終わらないんだな、と実感しました。毛は細くはなったようには思います。ただ、これからも通うことはないですね。

松本:ヒゲは時間がかかるので、ヒゲから始めればよかったはあるかもしれないです。でも、それ以外はないですね。

藍葉:僕もありませんね。

――今後、大人の男性も脱毛する人は増えると思いますか? 後藤さんはほかにやってみたい部位などありますか?

後藤:特にないんですが、強いて言えば、足の甲かな。そういうところを簡単に家庭用の脱毛器でやれるといいなと思います。

松本:家庭用やセルフ脱毛という選択肢がメンズも増えたので、今まで踏み切れなかった人もトライできるのかなと思います。実際、僕も周りがやっていたのを知ってやったので、身近な人がやっていれば増えていくんじゃないですか。

藍葉:そうですね。メンズ専用のクリニックやサロンが増えたので、気軽にやる人は増えていくのかなと思います。

――ご協力ありがとうございました!

今回、座談会を実施するにあたり、脱毛している30〜40代男性を探したが、全体としては少ない印象だった。ご協力いただいた3人とも周囲の紹介など、やっている友人がいたことが脱毛体験を後押ししていた。脱毛機器も試させてもらったが、冷却しながら脱毛するため、皮膚が熱くならず、痛みもなかった。メンズ専門で脱毛できるクリニックやサロンも増え、セルフ脱毛や家庭用脱毛器という選択肢も増えている。今後、大人男性の脱毛も、じわりじわりと増えていきそうな予感がした。

取材・文:岡本のぞみ(verb)

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編集プロダクションverb所属。広告制作会社でコピーライターを経験後、ライターに。Webメディア「東京ワインショップガイド」も運営している。ワインエキスパートやビアテイスター、普通自動二輪の資格・免許を所持。ワインやクラフトビール、テニスが趣味で、酒を楽しむこと、体を動かすことが好き。男の隠れ家デジタルを担当するようになり、アウトドアやバイクにも興味が広がっている。

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