78178【たった1分でOK!】 運の良い人が行っている毎日習慣とは?

【たった1分でOK!】 運の良い人が行っている毎日習慣とは?

有限会社verb 岡本 のぞみ (おかもと のぞみ)
岡本のぞみ(verb)
目次

運がいい人は、何もせずに運が来るのを待っているわけではない。実は、お金持ちや成功者など運がいい人には、共通した習慣がある。それを毎日1分だけ習慣にすれば、誰でも必ず運が開けていくという。

自身の成功体験を著した『「運がいい人」になるための小さな習慣』(アスコム刊)をもとに、投資家で経営者のサチン・チョードリーさんに話を聞いた。

【取材協力:サチン・チョードリー】
1973年、ニューデリー生まれ。日本在住のインド人投資家、経営者。仕事で来日した父に連れられて幼少時をバブル期の東京で過ごす。そのきらびやかな印象が忘れられず、1996年に再来日。印僑大富豪からインドに伝わる成功法則「ジュガール」の教えを受けたことが転機になり事業で成功を収める。『「運がいい人」になるための小さな習慣』を執筆した。他にも著書多数。
http://sachin.jp/official

■“1分の習慣“で、運を自分から取りに行く

インドのニューデリーで生まれたサチン・チョードリーさんは、20歳で日本にやってきた。当時はカタコトの日本語で電話回線の営業をしていたそうだが、うまくいかない日々。そこで、小さな習慣を実践することで運がいい人になれた。その結果、投資家や経営者として成功することができたという。運をよくするためには、なぜ習慣が大切なのだろうか?

「運は天から降ってくるものではなく、自ら取りに行くものです。空からバルーンが落ちてきたとしても、それをキャッチできなければ自分のものになりませんよね。普通の人はバルーンが落ちてきたことに気づかないのです。それをつかみにいく行動が習慣なのです」(サチン・チョードリーさん、以下同)

しかも、その習慣は、1分でできることだと言う。

「例えば、金運をよくするべく株式投資を始めようとするとき、“今日は銀行口座を作って5万円入金しよう”と決めますよね。この“決めること”がすなわち1分の習慣です。これは株式投資に限らず、何でもいえること。自動車に乗ってどこかへ行こうと思ったら、自動車に乗っただけではダメ。自分でハンドルを握ってアクセルを踏む必要があります。このアクセルを踏む行為が1分の習慣であり、やると決めることなんです」

■運がいい人になるための5つの考え方

運をよくするための考え方と習慣とは?

運気をつかみに行くと決めることがすべての始まり。次からは具体的な習慣の考え方と方法を聞いた。

●可能思考で考える

インドには「登らない者は、落ちることがない」という言葉がある。これは登らなければ落ちることもない一方で、素晴らしい景色も新大陸の発見もないことを示唆している。可能思考とは、できる方法を探して行動すること。

「日本人は、まずできない理由を考えて行動をストップする人がとても多いです。どんなにすぐれた商品やサービスも最初は思いつき。できない理由にフォーカスする不可能思考が日本人の行動をさまたげています。可能思考こそがビジネスを成功させるカギです」

〈1分でできる習慣〉
▶︎「〜しなきゃ」を「〜したい!」に置き換える
おもしろがる視点こそ可能思考。「やらなければ」を「やりたい」に心の中で置き換えてみよう。

●「コンフォートゾーン」を飛び出す

人間は知らず知らずのうちに自分に都合のいい環境を選びがち。そんなコンフォートゾーンから一歩踏み出してみることが大切。

「コンフォートゾーンにいると磨かれることも成長することもありません。ものすごく無理をしなくてもいいんです。自分の枠から出て行動してみることです。行動に制限をつけず、ちょっとだけトライしてみてください」

〈1分でできる習慣〉
▶︎いつものメンツとの集まりや飲み会を減らす
週に2〜3回会っているのを減らし、新しい人と交流する時間に。つるんでいる人の平均値が自分のポテンシャルに影響する。

●運がいい人はPDCAよりDCAP

日本人はビジネスにおけるスピード感が足りない。最初に実行して(Do)、成果をみながら評価して(Check)、改善しながら動き続ける(Act)。計画(Plan)はその後がおすすめ。

「PDCAはコンサルティング会社が考えたものです。彼らの仕事は資料をつくることなのでそれでいいですが、普通の仕事は頭で考える前にやってみたほうが断然早く進みます。やってみてはじめて状況がわかるからです」

〈1分でできる習慣〉
▶︎迷ったときはすべてYESと答える
新しい仕事の打診を上司や取引先から言われたときに「できます」と答えて、やり方は後で考えればよい。

●運がいい人は「成功環境」をつくる

付き合う人のレベルが高ければそれについていこうと必死になる。成功者になりたければ成功者と付き合うこと。

「まわりの環境を変えることに加え、自分の脳内環境を変えることも大事です。毎朝、ワイドショーを見るのではなく、テンションの上がる音楽や成功者の講演テープを聞くのもおすすめです。シンガポールで一番のお金持ちになった人は、スティーブ・ジョブスの“Stay hungry, stay foolish”のスピーチを3ヶ月間、毎朝聞いていたそうです」

〈1分でできる習慣〉
▶︎憧れのめざす人をランチに誘おう
「あの人みたいになりたい」という身近な人を誘ってみよう。思いがけない視点やノウハウがあるだろう。背伸びした分だけ、人は成長できる。

●素直に相手に感謝する

どんなときもお互いにリスペクトを持って仕事をしたり付き合ったりすること。感謝のギブをすることでいいネットワークがつくれる。

「Facebookで自分の投稿をするだけではなく、相手に『いいね』やコメントして、学んだことに感謝してみましょう。普段からコメントしていると相手からも返ってきます。人だけでなく自然にも感謝して前向きなエネルギーを受けとれるようにしましょう」

〈1分でできる習慣〉
▶︎ごちそうしてもらったらお礼を言う
ごちそうしてくれたことに対して「ありがとう」を月に3回程度言うと、何かあったときにまたあの人を呼ぼうと思い出してもらえる。感謝は次の機会を生む。

■最大の習慣は、運を持っていると思い込むこと

『「運がいい人」になるための小さな習慣』には、40もの1分の習慣が書かれている

小さな習慣への考え方を教えてくれたサチン・チョードリーさん。自身もかつては仕事で思うような結果が出ない時期があったそう。そこで、読者へのアドバイスとして、一番大切な習慣とは何かを聞いた。

「最も大切なのは、自分は運気を持っていると思うことです。起きたときに、”今日の1日は運気がいい“と思ってみてください。1分でできることですよね。根拠のない自信を持って悪いことは一つもありません。うまくいったときのことを思い出したり想像したりすることで楽しいことが起きるようになっています。『どんなに大変なときでもうまくいくはずだ』と思いこむことが運を上げるための最大の秘訣です。人は誰でも豊かになったり幸せになったりする権利があります。運はどこかから飛んでくるものじゃなくて、自分でつくるもの。自分で運をつかみに行ってください」

取材・文:岡本のぞみ(verb)

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編集プロダクションverb所属。広告制作会社でコピーライターを経験後、ライターに。Webメディア「東京ワインショップガイド」も運営している。ワインエキスパートやビアテイスター、普通自動二輪の資格・免許を所持。ワインやクラフトビール、テニスが趣味で、酒を楽しむこと、体を動かすことが好き。男の隠れ家デジタルを担当するようになり、アウトドアやバイクにも興味が広がっている。

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