男の隠れ家の神出鬼没な編集者・田村巴は年がら年中“休肝日”がない生粋のお酒好き。そんなほろ酔い編集が美味い酒を求めて今宵もぶらりと旅に出る──。
本誌連載で出会い親交を深めたバイきんぐ西村さんとソロキャン飲み。キャンパーの中で話題の“燻製ウイスキー”に挑戦してみました。
ほろ酔い編集・田村巴のちょっと一杯やらないか? 第1杯
読者の皆さま、はじめまして。男の隠れ家に携わり10年、現在はフリー編集者として本誌の制作をやったりやらなかったり(?)する田村と申します。
今号から名前と顔を晒して、ひたすら酒を呑む連載を始めちゃいます。以後、どうぞお見知りおきを。
さて、そんなわけで記念すべき第1杯は本誌連載でお馴染みバイきんぐの西村さんをお招きして、ソロキャンプで燻製ウイスキーを嗜むことに。
やっと秋の気配がしてきた10月下旬、西村さんは初下ろしのテンティピ、田村は年季の入ったスノーピークのソロテントを張り、まずはビールで乾杯。
そして、それぞれ焚き火を熾し自分が食べる料理作りです。
「今日はウイスキーを燻製しますからね。飲み比べしちゃいますからね!」の連絡に対して西村さんはエビと野菜のピリ辛炒めや鶏皮ギョウザをタネから作るという懲りよう。さすがです。
対してマイルドヤンキーならぬ、マイルドキャンパー田村は基本買った食材を焼くだけの手抜きっぷりで、ラムチョップのパクチー焼きと牡蠣アヒージョをそれっぽく作ります。
料理をしつつ本題の燻製ウイスキーにも取り掛かりましょう。今密かにキャンパーの中で話題のウイスキー燻製キットをア○ゾンで購入し持ち込んだ田村。
用意したウイスキーはメーカーズマーク(バーボン)、シーバス リーガル(スコッチ)、ジェムソン(アイリッシュ)の3種。手始めにメーカーズマークをサクラチップで燻製して飲んでみることに。
「んー、なんかこの味知ってる」という田村に対して、「これはあれだ、ラフロイグ!」と答える西村さん。確かに言われてみるとピート香が特徴的なアイラモルトの雄・ラフロイグに似た味わい。
結局のところ2人で夜遅くまで3種類の燻製ウイスキーを飲み比べた結果、我々の舌には“ラフロイグ”の印象が強く残ったまま。
燻製自体は楽しかったものの、そのまま嗜むのが一番かもしれないという結論を迎えたのでした。
今月の相棒
Amazonで買った燻製キットと飲み比べ用のウイスキー3種
燻製器に燻製チップを敷き詰めガストーチで点火。煙が出てきたら上蓋を閉める。すると本体下部に開いた穴からウイスキーが入ったグラスの中に煙が充満する仕組み。幾つかのメーカーから似たようなキットが販売されいている。
【著者プロフィール】
田村 巴(Tomo Tamura)
1979年北海道出身、フリー編集者。長年「男の隠れ家」に携わり現在は「男の隠れ家デジタル」編集長も務める。毎日の晩酌が人生をより良くすると信じて疑わない。
文/田村 巴 撮影/Nory.k
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