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時空旅人 2024年11月号 Vol.82
「はにわの世界〜古墳の不思議と古代の王〜」好評発売中!
|Featured Story|
埴輪はユルくて可愛らしい——それが多くの古代史ファンたちが抱く感想である。
しかし本来、さまざまな埴輪は古代の王や貴人たちの魂を守り、鎮める焼き物であった。かつて埴輪作りに携わったという関西の土師氏。
また国宝「挂甲の武人」などが出土している、東国の古墳王国として知られる群馬県。かつて「上毛野国」と呼ばれて栄えた地域である。
古墳と埴輪を通じて、私たちがどのように先人の遺産を受け継いできたのかを紐解く。
【巻頭特集】特別展「はにわ」
特撮映画『大魔神』、昭和世代には懐かしい教育番組「おーい!はに丸」。そのモデルとされる「埴輪 挂甲の武人」国宝指定50周年を記念した特別展が東京国立博物館で開催する。
【第一章】上毛野国歴史紀行
「日本一の埴輪県」といわれる群馬県。令和の時代、「挂甲の武人」と並んで国宝に指定された綿貫観音山古墳の埴輪を目の当たりにできる群馬県立歴史博物館をいざ、訪ねてみよう。
【第二章】大阪古墳紀行
土師氏の源流は定かではない。野見宿禰が出雲から呼んだ話も伝承に過ぎない。だが彼ら技術者集団の本拠地として明らかな地域がある。それが河内國の土師郷だ。
【第三章】企画展「ハニワと土偶の近代」
埴輪ブームはなぜ起こったのか。埴輪の美はいつから認識され始めたのか。埴輪が描かれた作品を通して見えてくるのは、日本人が埴輪をどのように見てきたかの歴史である。
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