今回取り上げる「ロングモーン」は、スコットランドのスペイサイド地方で130年の歴史を持つ蒸留所が生み出すシングルモルトウイスキーだ。
そして、味わいやデザインを一新した「ロングモーン 18年」と「ロングモーン 22年」が、2024年2月5日(月)から限定販売されるという。1本3万円以上もするウイスキー。果たして、どんな味わいが楽しめるだろうか。
■ウイスキーの聖地で生み出される至極の一杯
イギリスのスコットランドは、ウイスキー五大聖地の一つに数えられる地だ。スコッチウイスキーと聞けば、いくつか代表的な銘柄を思い浮かべる人もいるだろう。
一方で、同じスコットランドを原産地とするブランドに“ロングモーン”があることをご存知だろうか。これは、スコットランドに6つあるウイスキー生産地のうち、北東部のスペイサイド地方で醸造されているシングルモルトウイスキーだ。
100年以上の歴史を持ちながらも、これまでオフィシャルボトルが市場に出回ることはほとんどなかった。しかし、2019年から注目度が高まり、2024年2月5日(月)から「ロングモーン 18年」と「ロングモーン 22年」の2本が新たにリリースされることとなったのだ。
味わいは洋菓子を思わせるトフィーが印象的で、口の中に広がるフルーティな余韻も心地よい。いずれも華やかさとクリーミーさがあり、ハイボールなどでも美味しくいただけるが、ストレートあるいはオンザロックがおすすめだ。
ちなみに、22年の方が芳醇かつ深い味わいが特徴的で、アフターテイストも長く感じられる。熟成期間の違いからどういった味わいに仕上がるのか、機会があれば18年と22年の飲み比べてみてはいかがだろう。
■ロングモーン、130年の道程
1894年、ロングモーン蒸留所は起業家のジョン・ダフによって創業された。当時のイギリスは蒸気機関車の登場など産業革命の真っ只中にあり、野心に燃えるジョンは原材料の調達やウイスキーの運搬のために、蒸留所のそばに駅を建設したという。
もちろん蒸留所の経営は順風満帆とはいかず、穀物の不足や戦争などの影響を受けたこともあったが、ウイスキー作りを一度も止めることはなかった。
モルトの粉砕から発酵、蒸留に至るまで、ロングモーン蒸留所では今なお伝統的な方法でシングルモルトウイスキーを作り続けている。ウイスキーをただ楽しむだけでもいいが、こうした蒸留所の歴史やこだわりを感じながら、深みのある味わいを楽しんでみても良いだろう。
■まとめ
余談ではあるが、「日本のウイスキーの父」とも称される竹鶴政孝氏が、ロングモーン蒸留所で修行していたという記録も残されている。
近年は国内の蒸留所も増えてきたが、私たちが飲むジャパニーズウイスキーにロングモーンの面影があると考えると、ウイスキーの歴史も面白いものだ。
今までは滅多に味わうことができなかった一杯、ぜひ心ゆくまで堪能してみてほしい。
【商品詳細】
商品名 :ロングモーン 18年
アルコール分 :バッチナンバーごとに異なる
内容量 :700㎖
オープン価格 :37,125円(税込)
原産国 :イギリス
商品名 :ロングモーン 22年
アルコール分 :バッチナンバーごとに異なる
内容量 :700㎖
オープン価格 :59,400円(税込)
原産国 :イギリス
公式URL:Pernod Ricard Japan LONGMORN
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