96783車の中でもぐっすり眠りたい「車中泊 快眠マットの選び方」

車の中でもぐっすり眠りたい「車中泊 快眠マットの選び方」

男の隠れ家編集部
編集部

疲れた体を癒やすために快適な睡眠環境を整えたい。なかでもマットは快眠の鍵といえるアイテム。Orangeの山本さんにその選び方を伺った。

【お話を聞いたのは】
Orange マネージャー
山本健介さん


幼少期よりアウトドアに親しみ、キャンプ・バスフィッシング歴30年以上のベテラン。家では子どもたちと焚き火を楽しむ3児のパパ。

Orange Van Life Style U-BASE SHONAN
神奈川県藤沢市湘南台7-26-1
TEL:0466-46-7511

■テントよりも寒い車内 マットは防寒性を重視!

冬の車中泊はテント泊に比べて冷え込むことが多いとされる。鉄の塊である車は外気をそのまま車内に伝え、地面からやや高い位置にあることで車底からも冷気が襲ってくる。冬に橋の上だけが部分的に凍る現象と同じイメージだ。

防寒といえばシュラフをイメージしがちですが、それ以上にマットが重要です。良いシュラフにくるまっても防寒性のあるマットを使っていなければ寒くて寝られません。手軽なクローズドセルマットで寝た翌朝に、背中の筋肉が固まるほど寒かったというお客さんの声も多く聞きます」とOrangeの山本健介さんは話す。

マットには空気だけで膨らませるエアマット、自動で拡張する機能が搭載されたインフレータブルマット、そして手軽に使えるクローズドセルマットなどがある。では冬の車中泊ではどのマットがお勧めなのだろうか?

R値(断熱性を示す値)が高いアイテムが重宝されます。インフレータブルマットは内部に断熱性の高いウレタンを含んでいるためR値が高いです。一方エアマットも厚みがあるため防寒性に優れていて、空気を抜くことでコンパクトに収納できます。防寒性という観点であればインフレータブルマットですが、防寒性と収納の両方を兼ね備えている点ではエアマットをおすすめします

冬の車中泊は寒さとの戦いだ。ベストなマットを選んで快眠をとっていただきたい。

■車中泊快眠マットQ&A

Q.タイプは?

A.携帯性に優れる「エアマット」、防寒性があり自動で膨張する「インフレータブルマット」、安価で手軽な「クローズドセルマット」に大きく分けられる。

Q.サイズは?

A.車体に合ったサイズでないと寝心地が悪く不眠の原因となる。主にシングルとダブルがあるが少しでも省スペースを考えるならシングルを選びたい。

Q.厚さは?

A.厚みのあるアイテムは床からの底冷えを軽減できるものが多い。手軽さや耐久性ばかり優先して薄手のマットを選ぶと秋冬の寒い夜は厳しい。

Q.素材は?

A.インフレータブルマットはウレタンなどの断熱性能の高い素材を含んでいるため防寒性が高い。表面がスエード生地でできたアイテムは寝心地も良い。

Q.R値とは?

A.断熱性を表す数値でマット選びにおいて重視する要素の一つ。R値が高いほど断熱性能が良い。複数のアイテムの総合値を考える。冬は3.3以上が必須。

0~2.0:夏向け
2.0~4.0:3シーズン向け
4.0~6.0:積雪期
6.0~:高所・極地でも対応できる

■冬にもお勧め!マット

山本さんがお勧めするエアマットの中から、厳選した2つのアイテムをご紹介。車種や使用するシーンに合わせて選択し、冬の車中泊でも快眠を貪ぼろう!

●コンパクトなエアマット

超軽量で極寒の環境でも重宝

439gという超軽量で素早く膨張・収縮し、とても暖かい。1ℓのペットボトルほどのサイズにまでコンパクトに収納できる。

ネオエアーXサーモ NXT ネプチューン Rサイズ/THERM-A-REST
4万4000円
モチヅキ(TEL:0256-32-0860)

●インフレータブルマット

厚さ10cmなのに持ち運びも簡単

肉抜き加工されたフォームで快適性と持ち運びやすさを両立した。コーナーのトグルで複数のパッドを連結することも可能。

ローマー XL ワイド/NEMO
4万1800円
イワタニ・プリムス(TEL:03-6667-0680)

■あわせて買いたい!シュラフ&枕

マットを買ったら次はシュラフと枕を揃えたい。これらがあれば冬の車内でも熟睡間違いなし!

●氷点下18℃まで対応できる防寒性

ショルダーウォーマーとドラフトチューブで冷気を大幅に遮断することができる。氷点下18℃まで耐えられる保温力を持つ。

オリジナルシュラフ レギュラー 1200/NANGA×Orange
4万9800円
Orange(TEL:0736-25-6565)

●2つのタイプのハイブリッド型

マミー型と封筒型のハイブリッド型となっており、足元の窮屈感が少ないことが特徴。中綿量は1500gを誇る。

アルピニスト1500/NANGA×Orange
2万8800円
Orange(TEL:0736-25-6565)

●マミー型寝袋にINして使える

枕上部が丸みを帯びており、シュラフの中に置いてもズレにくく睡眠を妨げない。立体メッシュシートで高さ調節も可能。

キャンプまくら PREMIUM /Oregonian Camper
9900円
トラウター(TEL:03-6456-4084)

●マルチに使えてデザインも◎

裏側のドローコードで硬さと高さを変更可能。自分に合った快適な枕に調整でき、かつ小さく丸めて収納することができる。

コンプレッシブルピローシンチ/THERM-A-REST
4950円~
モチヅキ(TEL:0256-32-0860)

■スペースを広げて睡眠を快適に「U-BASE 湘南」で買えるルーフテント

1Rと1DKで快適さが違うように車中泊でも間取りを増やせばまるで別次元の居住性!

「U-BASE 湘南」はウエインズトヨタ神奈川とOrangeが手がけるショップでアウトドアとカーライフの融合を提案する。2023年11月には同系列の「WEINS PARK 海老名」がオープン。

U-BASE 湘南 店長
高松 良さん

●強風に負けない支柱ロック機構

最大親子4人で眠れるハードシェルルーフテント。ソーラー電源の換気ファンや支柱ロック機構など快適で安心に過ごせる。

スペース/JAMES BAROUD
49万8300円~
コイズミ(TEL:03-3959-1211)

●幅2m超えのビッグサイズ

ハードシェルテント各モデルXLサイズに匹敵する広さのソフトシェルルーフテント。網戸とフロアクッションも標準装備。

ヴィジョン/JAMES BAROUD
41万6900円~
コイズミ(TEL:03-3959-1211)

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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

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