105994カリブ海のラム|フレンチ・クレオール・ラムの世界へ

カリブ海のラム|フレンチ・クレオール・ラムの世界へ

男の隠れ家編集部
編集部

■大航海時代の幕開け ラム酒の歴史は奥が深い

海賊や船乗りたちが愛した甘美なスピリッツ。映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』でジャック・スパロウ船長がラムを愛飲するシーンを思い浮かべる人も多いだろう。

ラムの誕生は、16世紀初めにプエルトリコに渡ったスペイン人の探検家ファン・ポンセ・デ・レオンの一隊が蒸留技術を持ち込んだこと、あるいは17世紀初めにバルバドスに移住したイギリス人が製造を始めたことに由来するといわれる。

原料となるサトウキビはすなわち砂糖である。大航海時代、ヨーロッパの国々はサトウキビを持ち込み、植民地から利益を得るためにアフリカ系黒人奴隷を移入して栽培を始めた。

カリブ海の夕焼け。行き交う船はいかにもノスタルジック。

カリブ海は生育に適した熱帯雨林気候だったため、一大生産地となった。その副産物として生まれたのがラムだった。

最初期のラムは売り物にならない糖蜜を発酵蒸留した粗雑な安酒だったため、奴隷へのほうびとして与えられ、白人たちは本国から運んできた高級酒を楽しんでいた。

しかし、17世紀になるとマルティニーク島にコニャックの蒸留技術が持ち込まれて品質が格段に向上する。ラムは砂糖とともに重要な輸出品となり、大西洋の三角貿易に組み込まれていった。

ヨーロッパ人たちが入植し、先住民たちは強制労働や持ち込まれた病原菌によってわずかの間に絶滅した。そして暑さに強く、免疫力も高いアフリカ人が奴隷として運ばれたのだった。

砂糖という利益のために人間の尊厳や文化は破壊され、人種差別をはじめとしたさまざまな問題を生んだのである。

近現代になると奴隷制度は廃止され、植民地は次々と独立を果たしていった。それは自らのアイデンティティを取り戻す闘いでもあった。

このようにラムとは、人間の欲望を投影し、世界史の大きなうねりを語る酒といえる。スコッチ系のイギリス、コニャック系のフランス、シェリー系のスペインとかつての宗主国ごとにラムの味わいが異なるのも歴史の名残である。

現在では発祥地のカリブ海だけでなく、アジアやアフリカなど世界のさまざまな国や地域で独自のラム造りが行われるようになっている。大規模蒸留所からインディペンデントな造り手まで、その数は4万種類を超えるといわれる。

日本でも沖縄や伊江島、小笠原諸島などさまざまな地域の造り手がこだわりのラムを生産している。

⚫︎Question「フレンチ・クレオール・ラムとは?」

「クレオール」はカリブ海を中心とする仏の海外県や人々のこと。独自の文化と歴史が個性豊かなラムを生み出す。ポイントはサトウキビ汁をそのまま発酵・蒸留するアグリコール製法。豊かな味わいを実現している。

■フレンチ・クレオール・ラムの世界へ

⚫︎Neisson Blanc 52.5%

マルティニーク最古の蒸留所

ネイソン ブラン(オープン価格)

家族経営で丁寧なラム造りを行うネイソンは、第二次世界大戦前後に建てられたマルティニーク島最古の蒸留所の一つ。

ネイソン ブランは糖度が高い特別なサトウキビを用いた最高峰のホワイトラム。まずはストレートで優雅なアロマを存分に楽しんでほしい。

国名/フランス
地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/52.5度

⚫︎Clement VSOP

ローストしたカカオ豆の香り

クレマン VSOP(オープン価格)

200ℓのオークバレルで4年間熟成したダークラム。最初1年は新樽、その後はバーボンウイスキー古樽を使用。滑らかでふくよか。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/40度

⚫︎Clement Blanc

創設者のレシピを受け継いで

クレマン ブラン(オープン価格)

1887年創設のクレマンが誇る代表銘柄。蒸留後に3カ月寝かせることで落ち着いた味わいを生んでいる。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/40度

⚫︎Damoiseau Blanc

ラム専門家が高く評価

ダモワゾー・ブラン(オープン価格)

蒸留後70度の原酒を3~6カ月間木製大樽で熟成。瓶詰直前に加水し、度数を落とす。複数の受賞歴あり。

地域/グアダループ島
容量/700ml
度数/50度

⚫︎HSE Saint Etienne Blanc

名声を確立したラム

HSE サンテティエンヌブラン(オープン価格)

収穫年内に蒸留したサトウキビは新鮮な味わい。フローラルでフルーティーな香りが秀逸なホワイトラム。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/40度

⚫︎Rhum J.M Blanc

ティポンシュにお勧め

ラム J.M ブラン(オープン価格)

まずホワイトペッパーや百合の花の風味、そして徐々に複雑な甘みが現れる。パワフルでバランスのとれた味わい。カクテルに最適。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/50度

⚫︎J. Bally Rhum Blanc

比類なきアロマを閉じ込めて

J. バリー ブラン(オープン価格)

ほどよい強さの香りとフローラルな印象を受ける。柑橘系やハチミツ、草のような複雑な香りをまとう。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/50度

⚫︎Saint James Imperial Blanc

世界的に評価される蒸留所

セント・ジェームス インペリアルブラン(オープン価格)

サトウキビのフレッシュな香り。白バラや南国フルーツ、スパイス香などが混じる絶妙なホワイトラム。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/40度

⚫︎La Favorite Blanc Coeur de Canne

小規模家族経営の極上ラム

ラ・ファボリットクール・ド・カンヌ(オープン価格)

伝統的な銅製コラムスチルで蒸留する。柑橘類の香りを持つクラシックなラム。カクテルベースに最適。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/55度

⚫︎Bielle Rhum Blanc

小さな島の超個性派

ビエール・ブラン(オープン価格)

直径約15kmの小島でマルティニークと異なる個性的なラムを生産。サトウキビの個性が非常に強い一品。

地域/マリーガラント島
容量/1000ml
度数/59度

⚫︎Depaz Blanc Cuvee De La Montagne

最も美しいサトウキビ畑から

デパズ キュベ ド ラ モンターニュ(オープン価格)

1902年ペレ山噴火で麓の土壌は肥沃に。ラムはミネラルを多く含みフルーティな味わい。長期発酵、熟成させた超プレミアムブラン。

地域/マルティニーク島
容量/700ml
度数/45度

■レユニオン島のラム

インド洋の火山島で醸す伝統酒

フランスの海外県・レユニオン島でもラムが造られている。300年を誇るサトウキビ栽培の歴史があり、シャレットは1972年にレユニオンを体現する本物のラムを造りたいと集まった島すべての蒸留所が伝統技術を結集させて誕生した。

⚫︎Charrette Rhum Blanc Traditionnel

フルーティの極みがここに

シャレット ラムブラン トラディショネル (4730円)

青リンゴやパイナップル香がはっきりと感じられる純粋でフルーティなアロマ。圧倒的島内シェアを誇る。

地域/グアダループ島
容量/1000ml
度数/49度

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いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

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