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ヨーロッパに点在する古城を改装したホテルを彷彿させる、日本の城での宿泊体験。大洲城は老朽化が原因で一度は廃城となったものの、市民の寄付や保護活動により2014年に完全復元。当時の古写真や木造雛形が現存していたことも、復元できた大きな要因だ。
宿泊体験は、1617年・加藤貞泰の入城シーンの再現から始まる。着物や甲冑を身に着け、馬に乗った城主をサポートする影武者として入城し、幟隊の歓迎や鉄砲隊による祝砲など、当時にタイムスリップしたかのような特別な時間が流れる。
他にも、国の重要⽂化財である「臥龍山荘」で殿様御膳をいただいたり、伝統芸能を楽しんだりと体験内容は盛り沢山。二の丸の浴室から望むライトアップされた大洲城の姿を眺めながら、かつての城の主と自分の心を重ね合わせることだろう。
宿泊体験は、大洲城の観覧が終了する17時から翌朝9時までの時間帯、春秋を中⼼に年間30泊30組を限定に運営予定。国の未来や民の明日へ思いを馳せながら、城主として生きるかけがえのない1日を堪能してみては。