クルマに好きなものを詰め込み、好きな場所へ行く。そんな気兼ねのない冒険が車中泊の醍醐味だ。旅先でのあらゆる体験が人生を豊かにしてくれる。実例を参考にあなたも自由な旅へ──。
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
※この記事は2025年12月号に掲載されたものです。
■車中泊がもたらす かけがえのない出逢い
●千葉県/タカバンさん Instagram/takabanbando
「クルマの買い替えを機に本格的に車中泊を楽しむようになりました。出発時間を気にせず、夜中に出発して星空を見たり、夜明け前にカヤックを漕ぎ出したり、行先にも時間にも縛られないその自由度が一番の魅力だと思います。
そしてもう一つは、自分だけの秘密基地感を楽しめること。しかも移動式なので、いつもと違う景色を眺めながら仕事をしたり珈琲を飲んだり。何度車中泊を重ねても毎回ワクワクしています」

仕事の9割がリモートワークで家を出ない日が多くあるというタカバンさん。そんな日が続くと、広い景色が見たいという欲求にかられ、気づくと車中泊をするために家を飛び出しているという。
「夜のうちに海まで移動し、車中泊をして、翌朝には日が昇る水平線を眺めながら珈琲を飲んで、元気をチャージしています。よく行くのは海辺まで車を乗り入れられる茨城県・豊岡海岸や千葉県・飯岡海岸、後は秘密の野営地です」
車中泊をするときは、高速代を節約するために夜に出発して下道でいくことが多い。目的地に着いてからは、車中泊の段取りを済ませ、楽しみにしていたおつまみと酒で至福の時間に酔いしれる。
「ある川沿いの野営地で車中泊したとき、朝目覚めると、辺りには濃い霧が立ち込めていました。どこか知らない別の国に来てしまったかと思うほどで、いつもの野営地が神秘的な空間に変わっていました。その霧の中にたたずむ愛車を見ながら改めて『車中泊っていいなぁ』としみじみ思いました」

車中泊での出逢いはさまざま。赴いた先で出会う人や店があれば、その瞬間にしかない景色や空気を味わえることだってある。
「最終的にはセカンドシートを外し、そこに簡易のシンクと調理器具を設置して『キャンピングカー』としての登録に変更したいと企んでいます。
ですが、セカンドシートを外し、2人しか乗れないクルマにすることに妻が難色を示しているので、その実現はまだ先になりそうです……」
と苦笑いのタカバンさんだが、そんなエピソードにも2人の絆がうかがえる。車中泊はアクティビティやアウトドアの域を超えて、ライフスタイルとなり、自然と家族の絆が深まるコミュニケーションツールになっているようだ。

■CAR DETAIL
●TOYOTA ハイエースバン

「車中泊ができるクルマ」というタカバンさんの希望と「普段使いが苦にならないクルマ」という妻の希望を叶えたハイエースのなかでも小さい車両。
■DIY POINT
●ベッド
自身の座高に合うように設計。状況に応じて幅の拡張も可能。

■GOOD ITEM
●卓上扇風機
プラダンを加工して後部の窓に取り付け、「換気扇」として使用している。

▼あわせて読みたい
いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。
我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。
