誰しもが一度は憧れを抱く、自分の好きなモノだけに囲まれた趣味部屋。限られた空間に所狭しと並んだコレクションは、ギターにバイク、模型、スニーカー、植物など主人の個性によってさまざまだ。
趣味を追求することで生まれる空間と時間、それはミニマリズムの対極にある究極のマキシマリズム。情熱とロマンあふれる特別な部屋を紹介しよう。
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
※この記事は2025年10月号に掲載されたものです。
■「風に揺れる葉が目に映り、明るい森の中にいるようです」
●パコさん/@pako_kaedenoha
■木漏れ日と鳥の声 大自然のリビング
1階リビングの窓は薄いシェードカーテンのみで、自然光がたっぷり入る構造。植物たちは光を受けて成長し、人には優しい「木漏れ日」に。隣室で飼われる鳥の声が快い。

●いくつもの命たちと呼吸をともにする緑の世界
部屋に入るなり、ふわっとした感触に包まれる。炎天の屋外ながら室内は適度に冷房が効く。涼やかながら不思議な優しさがある。ここは千葉県、ニックネーム「パコさん」宅。
室内の安らぎの正体は大小いくつもの鉢。床に、棚に、あるいは天井に並ぶ鉢からは多種多様な観葉植物が伸び、流木やロープ、あるいは間接照明のアレンジを施されることで不思議な安らぎを演出する。

パコさんの元々の趣味はバラ栽培だった。だが7年ほど前から、徐々に観葉植物へとシフトしていく。転機となったのはコロナの流行だった。
「あの頃はいろいろあって、引きこもらなければならない状態でした。そんななかで、何とか室内でも潤いが欲しかった。それで観葉植物をいろいろアレンジしました」
1階のリビングには鉢に加えて熱帯魚の水槽を置くことで、水の恵みを堪能する山中の湧き水のような環境に。家で一番暖かい2階の寝室は寒さに弱い観葉植物の越冬場所として、家中の吊り鉢を収められるようパーゴラを備えるなどDIY。

これには電気工事士の資格を持つご主人が、電気配線などいろいろ工夫して作り上げた。現在では「この寝室、ずっと寝てると案外いいもんだね」と夫婦で喜んでいるという。
我々取材陣が話をうかがうなか、1階の隣室からは朗らかな鳥の鳴き声。手乗り文鳥の時風と白滝。2羽の鳥は見知らぬ来客に興奮気味だったが次第に慣れ、我々の頭に指に自在に止まってくれる。
もう一羽、オカメインコの北斗は「ミッキーマウスの歌」が歌えるとのことだが、今回はさすがに緊張気味で聴けなかった。

炎熱の候、パコさんは我々取材陣に飲み物を提供してくださった。まずアイスコーヒーにルイボスティー、続いて10年物の梅酒に梅シロップ、梅に加えてシナモンほかスパイスの香気を包蔵したシロップがロックアイスを溶かし込む。
琉球ガラスのグラスを手に取り口中に含めば、喉の奥で香る。趣深い大自然の小世界、その涼気の中で堪能する清涼感。




●BEST ONE!
数あるなかでもお気に入りの植物
おそらくは500種以上の植物を育てるパコさん。そのなかでもお気に入りの植物はモンステラにアグラオモルファ・コロナンス、そしてアンスリウム。夜は光を落とし、静かに鳥たちと過ごす。

●ROOM DATA
広さ/リビング21㎡、
寝室15㎡
使用年数/16年
趣味/観葉植物、ガーデニング、DIY
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