20294眺めるだけで楽しい古道具。シンプルな形に映し出される“和”の持つ素朴な味わいと用の美|【古道具主義】モノのカタチ・日本編

眺めるだけで楽しい古道具。シンプルな形に映し出される“和”の持つ素朴な味わいと用の美|【古道具主義】モノのカタチ・日本編

男の隠れ家編集部
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無駄のない機能美と、使い込むほどに増す温もり。和の古道具には、思わず手に取りたくなる素朴な美しさが満ちている。今回は、そんな味わい深い日用雑貨を集めてみた。本来の用途はもちろん、自由なアイデアでより愛着の湧く逸品に仕立ててみてはいかがだろう。
目次

made in JAPAN モノのカタチ 日本編

眺めるだけでも楽しい古道具。大切に使われてきた日本製の古道具たちをご紹介。新品にはない味わいと使い込まれた質感が美しい。古道具からインテリアのアイデアを膨らませよう。

【デスクライト】

電器店で職人が使っていた戦前のデスクライト。カサはアルミ、台座はアンチモニー製。

【片口】

昭和初期に一般家庭で使用されていたアルミ製の片口。使い込まれた質感が味わい深い。

【ハエ取り器】

大正~昭和初期頃に使われていたガラス製のハエ取り器。部屋の飾りやフラワーベース、金魚鉢などに。

【軟膏入れ】

戦前に病院で使われていた軟膏入れ。陶器の滑らかな質感とシンプルモダンなフォルムが魅力的。

【栓抜き】

戦時中に作られたキリンビールのロゴ入り栓抜き。金物類は軍需資材として供出されたため、陶器で代用されていた。

【じょうご】

蜂の巣状に穴のあいた濾過用のじょうご。陶器製で昭和初期のもの。一輪挿しなどにも使えそう。

【タバコ入れガラス瓶】

タバコ入れとして使われていた蓋付きのガラス瓶。大正~昭和初期のもの。小物入れやキッチンツールに。

【水筒】

軍隊用の水筒。アルミ製なので、軽くて持ち運びに便利。カバーを外せば直火にも対応できる。

【櫛洗い】

清楚な絵柄の藍九谷。江戸時代初期のもので、当時は中に水を入れ、つげ櫛を洗っていた。

【水指】

ヤカンのようにも見えるが、実は茶道で使われる銅製の水指。蓋のつまみや注ぎ口に繊細さが漂う。

【蕎麦猪口】

スズ製の蕎麦猪口。幕末~明治期のもので、独特の光沢と質感が楽しめる。

【かき氷器】

昭和初期の手動式かき氷器。表面には波や鯉の図柄が大胆に描かれている。

※2010年取材

TEXT/Kimiko Honma PHOTO/Ryuma Nobe 撮影協力/イワノ古道具店、桜花園

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