58351体が硬いと病気にまで直結する? フィジカルおじさん度テスト・柔軟性編

体が硬いと病気にまで直結する? フィジカルおじさん度テスト・柔軟性編

男の隠れ家編集部
編集部
目次

日頃動かさない筋肉は、柔軟性の衰えにつながる。筋肉の柔軟性が低下すると、普段の活動に対する影響はもちろん、血管の硬さにも関係してくる。

自分の柔軟年齢がどれくらいなのかを簡単にテストする方法を、ヨガインストラクターも務める腹筋王子カツオさんに教わった。

■柔軟年齢55歳、実は姿勢が乱れているかも?

上→下の順で、長座前屈ができる?

【テストのやり方】
1.長座の状態で座る。
2.上半身を倒してつま先がつかめたらOK。

まずは長座前屈でつま先をつかめるかをテストしてみよう。30代〜40代でつま先まで届かなかったら、かなり柔軟性は低いといえる。

「このテストでは、腿(もも)裏とお尻の柔軟性を確認することができます。背中の柔軟性も少し関係してきます。つまり主に下半身の柔軟性をみるテストです。そこが硬まっていると、猫背など姿勢の乱れに影響してきます。姿勢が悪いと老けて見えるので、体の硬さは見た目にもよくない印象を与えるのです」(腹筋王子カツオさん、以下同)

長座前屈ができなかったら、左→右の順でトレーニングを

長座前屈でつま先に触れられなかった人は、股関節周りを屈曲させてストレッチするトレーニングを取り入れてみよう。

足を腰幅くらいに開いて真っ直ぐに立ち、手を腿の付け根に当てて、お尻を後方に下げながら膝(ひざ)を少し曲げて上体を倒していく。このとき、背中が曲がらないように。ゆっくりと15回繰り返してみよう。

すると、不思議! 長座前屈でつま先がつかめるようになるケースも多い。柔軟性は、ストレッチすることで瞬時にほぐれていくのも特徴なのだ。

■柔軟年齢35歳、運動できる柔軟性は合格!

ヨガインストラクターも務める腹筋王子カツオさん
左→右の順でお尻を浮かせられるか?

【テストのやり方】
1.膝を抱えて後ろにごろりと転がる。
2.そのまま戻ったときに手をつかずにお尻を浮かせて座っていられたらOK。

次に試したいのが、ごろんと後ろに転んで戻ってきたときにお尻が浮かせられるか。これができたら30代としては合格ライン。

「足首や背中、腰が硬いと、体が丸めきれず、お尻が上がりません。柔軟性に加えて、適切なタイミングで筋肉に力を入れて起き上がれるという筋肉との連動が分かります。柔軟性とはただ体が柔らかいだけではなく、その位置に自分で持っていくなどのコントロールができること。35歳レベルの柔軟性には筋肉との協調がとれているかがポイントです。それによって、一般スポーツへの応用ができることになります。柔軟性は、運動パフォーマンスを上げる手段でもあるのです」

35歳レベルのテストができなかったらこちらのトレーニングをやってみよう

背中を丸めて起きることができなかった人は、腹式呼吸ができていなかったり足首が硬くなっていたりする可能性がある。呼吸を促す運動や足首をほぐすのがおすすめ。

手首と膝を近づけた四つん這い姿勢で深呼吸を繰り返したり、足首をほぐす運動を取り入れてみよう。

■これができたらアスリート並みの柔軟性!

上→下の順で膝が肩にタッチできるか?

【テストのやり方】
1.肘(ひじ)をついたうつ伏せ姿勢になる。
2.膝を曲げて大きく前方に出し、膝が肩にタッチできたらOK。
(ただし、お尻と脚を床に着けないこと。また、両肘は床に着けたままにしておくこと)

脇腹と脚を大きく動かすこちらのテストが左右どちらもできたら、アスリート並みの柔軟性を備えていることになる。

「アスリートレベルの柔軟性になると、体幹と柔軟の連動ができているかどうかがポイントです。前屈だけでなく、伸展や側屈の柔軟性も試されます。脇腹を縮めつつ反対側は伸ばしながら、わずかな回旋が加わる動きです。このテストがクリアできれば、背中の細かな筋肉を動かしながら股関節まで使えている証拠。高度な柔軟性を備えていることになります。さまざまなスポーツのシーンに対応した動きができるといえるでしょう」

今回は、筋肉の柔軟性がどれくらいあるかのフィジカルテストを教わった。柔軟性が低下すると、動きそのものが硬くなるので、日常動作がしにくくなる。たとえば物を落としたときに、普通は屈んでとれるのに、しゃがまなければならない。ちょっとした活動でもケガをしやすくなってくる。最近では、柔軟性が高い人は血管も柔らかいことが分かってきた。つまり、動脈硬化のリスクが低くなる。

男性の場合は、とかく筋力アップのトレーニングをがんばりがちだが、筋肉を柔軟にするトレーニングも必要で、バランスよく鍛えたほうがよい。筋肉に柔軟性があると、日常動作がスムーズになって、運動のパフォーマンスも上がる。また姿勢もよくなり、血管も柔らかくなるので体の若さ維持にもつながってくる。筋力の柔軟性トレーニングはすぐに結果が出やすくきつさはない。運動前や運動後はもちろん、普段から柔軟性を高めるトレーニングを取り入れてみよう。

取材協力:腹筋王子カツオ
腹筋インストラクター/鹿屋体育大学卒業。仮面ライダーへの憧れから、腹筋のトレーニングを開始。雑誌の腹筋選手権で優勝し、メディアに登場。現在は自身の腹筋を追求しつつ、腹筋の魅力を幅広い世代に伝えるために活動している。著書『超時短!鬼腹筋10秒ダイエット』発売中。

取材・文:岡本のぞみ(verb)

編集部
編集部

いくつになっても、男は心に 隠れ家を持っている。

我々は、あらゆるテーマから、徹底的に「隠れ家」というストーリーを求めていきます。

Back number

バックナンバー
More
もっと見る