NetflixやPrime Video、U-NEXTなどの動画配信サービスで、年間100本程度の映画やテレビシリーズを観る海外テレビウォッチャーのキャサリンさんに、「隠れ家でこっそり鑑賞したい超過激な作品」を毎月2つオススメしてもらう連載。
第14回は、世界的ヒットシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』特集です。
■語り継がれる次世代の超弩級ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』
『スター・ウォーズ』や『マーベル』、『ハリー・ポッター』などと並び、2010代以降のエンタメを語るなら絶対に外せない世界的人気シリーズ。ジョージ・R・R・マーティンによる人気小説の映像化作品でもある。
様々な種族がウェスタロス大陸を統治する王の座を目指し、鉄の玉座を争う8シーズン、73話構成の大作。エログロあり、先が全く読めないストーリー展開に、シーズンがスタートした2011年発表以降、大人たちは釘付け! 最終回の放送では、当時歴代最高の1930万人が視聴したという人気ぶりだ。
「今から長いシーズンを観るのは少々気が引ける……」と思う人も多いかもしれない。が、一気見せざるを得ない出来なのでまずはシーズン1だけでも観てほしい。予備知識は特段不要。〇〇家の何某みたいな固有名詞が何の説明もなく容赦なく出てくるが、深く考えすぎずに見進めていけば何とかなるのでご安心を。
映画並みかそれ以上の予算をかけて作られた渾身の世界観と、容赦ない過激描写、そして登場人物たちがこれでもかと見せる駆け引きも大きな見どころ。推しのキャラクターが最後まで生き延びるのか、とくと見届けて頂きたい。
~ひとりで楽しむ男の隠れ家ポイント~
思わず目を覆いたくなる残虐描写とびっくり展開に呆然とすること間違いなし。並大抵のファンタジーではないので、元気な時に観てほしい。
■待望の新シリーズ。ゲーム・オブ・スローンズの前日譚『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』
『ゲーム・オブ・スローンズ』の最終章放送から3年、満を持して登場したジョージ・R・R・マーティン原作『炎の血』を映像化した前日譚シリーズ。『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章は、その評価が真っ二つに別れたが、それでもシリーズの人気が衰えることはなかった。
そして今度は、初シーズンの200年前の時代を描いた新作『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』が登場した。『ゲーム・オブ・スローンズ』でも大人気だった、ドラゴンを唯一操るターガリエン家の世継ぎ問題から始まる今作。違う時代を描いているため、キャラクターは一新されているが、初シリーズに登場したターガリエン家以外の主要王家も登場するなど、世界観は変わらない。
今回も一切手を抜かない生々しい描写に、「嗚呼……あのシリーズが遂に戻ってきたな」と思わせられ、どこか懐かしさえ感じてしまうはず。莫大な製作費をかけVFXを使い、壮大に再現される世界観は圧巻の一言。当然、次のシーズンも製作が決定しているので今後の展開も見逃せない。
~ひとりで楽しむ男の隠れ家ポイント~
肝心な時に何もしない王を見ていると、職場の微妙な上司や同僚を思い出してしまうかも。世界は違えど、リアルな人間描写は身近でさえある。
【キャサリン】
Netflix、Amazonプライムビデオ等のストリーミングサービスで最新作を追いかける海外テレビシリーズウォッチャー。webメディア・雑誌などで執筆。
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