■WEB会議などのために共同書斎以外の場所も確保
●東京都/中村邸
(※その他の写真は【関連画像】を参照)
在宅勤務が増えた中村さんと、勉強部屋が必要な高校生と中学生の息子さん。しかし、中村家が住むマンションは93㎡。悩んだ結果、一つの答えにたどり着いた。
「リノベーションで、個室ではなく共同の書斎を造りました。それぞれやることが違うので、個々のデスクだけは確保してあります」
リビングに続いた場所が書斎スペース。正面の長いデスクに息子さん2人の勉強用デスクが並び、右手には中村さんのデスクがある。
ただしここは集中して仕事を行うスペース。子どもたちとの視線が交わらないようにデスクの置き方を工夫して、互いに存在は感じるが、それが仕事や勉強の邪魔にならないようなレイアウトにした。
同時にリビングとの境にやや色の付いたガラス戸を設置して籠もり感も実現している。
「息子たちが勉強のほかにもプログラミングやゲームを行うので、電源を多くしてほしいとリノベーション会社に要望しました」
この書斎だけで10カ所の電源があり、息子さんたちも大満足だ。
しかし、中村さんのweb会議と息子さんのオンライン授業が重なる時のために書斎以外にもサブ的なスペースを造った。
ミニ書斎の奥にあるドアを開けるとウォークインクローゼットがあり、その隅に可動棚を設けてPCが置いてある。中村さんはこの場所でWEB会議を行う。ドアを締めれば大きな声でも大丈夫だ。
「それぞれに居場所があって、3人とも書斎に籠もる時間が増えました」とはそれを見守る奥様の証言。
家族関係がうまくいってこそ成立する共同の書斎だろう。
■秘密基地造りの3箇条
1、デスクの向きを変え適度な距離感。
2、共同書斎以外の場所も確保する。
3、電源をできるだけ多く設けた。
■Owners voice
息子たちと私のデスクを、角度を変えて配置したことにより、お互いに適度な距離感を保つことができました。
スタイル工房
東京都杉並区成田西3-2-4 K&3ビル1F
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公式HP:スタイル工房
文/阿部文枝 撮影/秋 武生
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