97708窓からリビングが見渡せる ヌックを併設した籠もり部屋|小さな秘密基地

窓からリビングが見渡せる ヌックを併設した籠もり部屋|小さな秘密基地

男の隠れ家編集部
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■クリエイティブな仕事と 子育てが両立できる空間

●岡山県/H邸

(※その他の写真は【関連画像】を参照)

デザインの仕事を在宅でこなすHさんは、先ごろ子どもが生まれたばかり。

まだ当分の間は子どもから目が離せないし、集中力が必要なクリエイティブな仕事もしなければならないし、ということで新たに造ったのがこの籠もり部屋だ。

ガラス越しにリビングが見えるので、仕事中でも家族の様子がよくわかる。
窓の上はサッシを入れず解放しているので、空気の抜けも良い。

まずこだわったのは、仕事をしながらでも家族の様子が見えること。そこでデスクの正面にガラス窓を設け、入り口にはドアを付けず、瞬間的にリビング全体が見渡せるようにした。

「子どもがいるので、リビングの様子を見ながら、何かあったときは仕事中のものをそのまま置いておける、ある程度閉じた空間にしようと思いました」と部屋のコンセプトを語るHさん。

デスクワーク用とは別に仕事柄よく利用するミシンを扱うためのカウンターも設置。
階段下の空間には、籠もって読書できるようにヌックを併設。

L字型デスクや棚といったミニ書斎では一般的な設備は当然押さえられているが、注目したいのは部屋の奥に設けられたヌックの存在だ。

これはこの部屋がちょうど階段に沿って造られたことによる偶然の産物で、階段下のデッドスペースを有効活用して誕生したそうだ。

そして、もう一つのこだわりポイントが本棚の位置。ちょうどリビングから死角になる場所に造作したので、室内がすっきりと見える。

キッチンの向かいに造作されたHさんの書斎。
階段の幅の具合から、ヌックのスペースがどれくらいなのか想像できる。

また、仕事中にデスクまわりが乱雑になっても、ぱっと見では外から部屋の様子が見えないので、慌ただしさを家族に感じさせないというメリットも。

最後に、今後はこのスペースをどのように進化させるのか聞いてみた。

「子どもの成長に合わせて絵本を読み聞かせる場や、宿題をする場になったり。その時々の必要に応じて、棚やフックなど、カスタマイズしていきたいです」

デスクを照らすライトは、アームが可動できるので便利。
デザインの途中でもそのまま置いておける場所が欲しかったのが、この部屋を作った理由。

●秘密基地造りの3箇条

1,部屋から周りが見渡せる室内窓。

2,部屋の中が見えにくい壁紙。

3,階段下を利用してヌックを造作。

●Owner’s voice

子育て中でゆっくりこの場にいられる時間は限られていますが、ちょっと一人になりたいときにとても便利です。

【取材協力】
BROOK
岡山県総社市中央6-9-103
0866-92-3800
https://www.dhbrook.com/

文/小畑彰弘

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