12396昭和の時代を走った電気機関車が令和に復活。大井川鐵道本線電化70周年を記念したEL列車アンコール運転決定

昭和の時代を走った電気機関車が令和に復活。大井川鐵道本線電化70周年を記念したEL列車アンコール運転決定

男の隠れ家編集部
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昨年好評を博した、EL列車の大増発が帰ってくる。大井川本線の本線電化70周年を記念し、5月4日・5日の2日間限定でEL列車のアンコール運転が決定した。昨年10~12月に行われた大増発運転終了後後に寄せられたファンの声を元に、今回の実現が決まった。
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EL列車とは、昭和24年の大井川鐵道本線電化時からある電気機関車のこと。デッキ付きの茶色い外観が特徴的なE10形、国鉄80系電車の台車を再利用し、運転台の上に左右対称の2灯ヘッドライトが付いた都会派デザインのE31形が在籍している。座席は全て、旧国鉄の旧型客車を使用した2名掛けのボックスシート。

旧型客車内

大きな特徴は、重々しく力強いモーター音。これは電車よりも大きなモーターを搭載していることによるもので、その音は客席まで響き渡る。また、レールの継ぎ目を通過する際のジョイント音やかん高いホイッスルの音など、EL列車ならではの鉄道サウンドに耳を傾けてみてほしい。

列車の窓が開くのも魅力のひとつ。1930年代~1950年代に製造されたEL列車にはエアコンが設置されておらず、その代わりとして窓が開くようになっている。EL列車は煙が出ないため、トンネル内で窓を閉める必要もない。窓を開けて大井川の涼風を感じながら景色を眺めていると、昭和にタイムスリップしたかのような気分になれるだろう。

田野口駅付近を走るEL列車

料金は大人500円、小人250円。昨年の大増発期間(43日間)とは異なり、GW中の2日のみの走行。混雑が予想されるため早めの予約を。全国的にも珍しいEL列車に乗って、昭和の風景を感じてみては。

【運転概要】
運転区間:大井川鐵道本線 新金谷駅(島田市)~千頭駅(川根本町)※片道距離37.2km
運転日:2020年5月4日、5日
運転時間:<往路> 新金谷駅発 10時38分(千頭駅着 11時54分)
<復路> 千頭駅発 14時10分(新金谷駅着 15時27分)
乗車運賃・料金:大人 500円、小人 250円 ※乗車区間の運賃+EL急行料金
担当機関車:当日決定
停車駅:<往路> 家山駅、<復路> 川根温泉笹間渡駅、家山駅
予約:大井川鐵道公式ホームページ または電話 0547-45-4112(9時~17時)
※運転日当日、空席があれば当日券を発売
問い合わせ:大井川鐵道㈱ 営業部SLセンター(電話 0547-45-4112 9時~17時、年中無休)

編集部
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