全国各地の鉄道会社が一堂に会し、食、テクノロジー、映像などを通じて鉄道を360度楽しむ体験を提供する同イベント。JR7社、東京メトロ、東京都交通局に続き、小田急電鉄、京王電鉄、京急電鉄、京成電鉄、相模鉄道、西武鉄道、東急電鉄、東武鉄道が協力し、かつてない大型の企画展を開催する。
通常は観ることができない蔵出しの展示品を軸に、国鉄時代の駅や改札を再現し、歴史を振り返る空間やインスタレーションを演出。特急や急行列車の先頭部に取り付けるヘッドマークは、さまざまな形やデザインを全国から収集し、過去の鉄道の様子や移動の経路を想像して楽しめる1964年〜現在までの時刻表も展示。


色やデザイン、エンブレムなど、細かなディテールの違いに込められたこだわりや個性が見えるJR7社、新幹線5社の制服コレクションなど、あらゆる視点で1964年から2020年のオリンピックイヤーを結ぶ形で鉄道文化の軌跡を紹介する。

会場では往年の寝台特急「トワイライトエクスプレス」の原寸大レプリカも初公開し、展望A個室スイートと食堂車の一部を再現。スカイギャラリーには、実際にベンチや看板などが設置された駅のホーム「天空駅」が出現し、昼はARを介してホームに車両が入線する様子を映像で体感でき、夜は駅舎の上に高さ11mの空間を活かした大迫力の大型映像が現れ、星空や夜景の中に明かりの灯った鉄道が走り抜ける、幻想的な空間と物語を紡ぎ出す。


ほかにも運転シュミレーターや、アーティスト・島英雄さんによる段ボールの「巨大一号蒸気機関車」、ビジュアルデザインスタジオ「WOW」による電車の車両ドアを使った「鉄道車両ドアインスタレーション」など、鉄道の魅力が伝わる作品を多数展示。鉄道をモチーフにした限定グルメもユニークなものがそろい、鉄道ファンだけでなく一般の人も満喫できるコンテンツが満載だ。






会期は2020年3月22日まで。天空に集うさまざまな物語に触れ、追憶にふける時を過ごしてみては。
【イベント概要】
名称: 特別展 天空ノ鉄道物語
住所: 森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階 )
開催期間: 2019年12月3日(火)〜2020年3月22日(日)
開催日時: 10時〜20時(火曜日は17時まで)
※入館は閉館の45分前まで
※夜の演出は“日没”以降の実施
参加費: 一般=2,500円、高校生・大学生=1,500円、4歳〜中学生=1,000円(いずれも税込)