105987イタリアのグラッパ|ブドウが余すことなく美味しいことを証明する酒

イタリアのグラッパ|ブドウが余すことなく美味しいことを証明する酒

男の隠れ家編集部
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■ブドウが余すことなく美味しいことを証明する酒

麦や果物、ハーブなど蒸留酒の原材料は数多く存在するが、グラッパの原材料は「ブドウの搾りカス」。イタリアは全20州でワインを造るほど、ワインの国。

お察しの通り、グラッパはワインの搾りカスを使って造られてきた酒なのだ。そのため元々はイタリア北部のワインを飲めない農民たちが飲む酒であり、とくにアルプス山脈の麓に暮らす人々にとって冬の寒さをしのぐためのものだった。

グラスに注ぐと同時にブドウの濃厚な香りが広がる。

それが第一次世界大戦中に軍人が愛飲したことでイタリア中に普及。第二次世界大戦が終結後、世界経済の成長とともに、質の高いグラッパの大量生産が始まった。

その結果、貧民の酒だったグラッパは、「イタリア蒸留酒の女王」と称されるほどに名声を高めた。

現在、イタリアにおけるグラッパの生産者は130を超えるという。そのほとんどが伝統的な生産地であるヴェネト州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、ピエモンテ州に集中するが、「グラッパ」の呼称を使うことができるのは9つの地域だけと決められている。

その製造についてはさまざまでありブドウ品種の違い、熟成期間、オーク樽で熟成するかしないか、など味の幅はとても広い。

⚫︎Question「グラッパとは?」

名称はピエモンテの方言で「ブドウのカス」を意味する「ラッパ」に由来し、15世紀には造られていたと考えられている。主に食後酒として愛飲され、香りが楽しめるよう、下膨れで口がすぼんだ「グラッパグラス」と呼ばれる専用のグラスがある。

■食前・食後を大切に。

食前酒

イタリアには食前に「アぺリティーボ」という酒と軽食を楽しむ習慣がある。会話が弾み、胃は刺激されて食欲を増進する効果が期待できる。

●ヴェルモット
●カンパリ

食後酒

食後の酒は消化を助けるためというきちんとした理由があり、エスプレッソとグラッパを合わせた「カフェ・コレット」なども定番。

●グラッパ
●リモンチェッロ

⚫︎GRAPPA AGED PORTWOOD FINISH

国認定第一号の蒸留所のグラッパ

グラッパ エイジド ポートウッド フィニッシュ(5940円)

ワインでも有名なピエモンテのロエロ地区に位置するシボーナ蒸留所。ブドウの搾りカスの品質にこだわっており、周辺ワイナリーから提供された搾りカスに合わせ、最大限の香りと味わいを引き出す。

それにより生み出された黄金の「グラッパ」は、ネッビオーロ種のまろやかなボディに、樽で使用した芳醇なポートの香りがバランスよく混ざり合う。

生産地/ピエモンテ州
生産者/シボーナ
素材/ヴィナッチャ
アルコール度数/44度

⚫︎Sambuca Fina Colazingari

守り抜いてきた一族秘伝のレシピ

サンブーカ フィーナ コーラズィンガリ(5610円)

アニス、つまり「八角」風味のリキュールがサンブーカ。200年の歴史を持つ一家が手がける厳格な秘伝のレシピによって生み出されるサンブーカは、ハーブの香りが強く、かなり個性的な味わいに仕上げられている。

カクテルの材料や、食後酒として楽しむほか、アイスクリームなどにかけるのも美味しい。

日本の私たちからすると中華料理のイメージが強い八角を蒸留酒に。

生産地/ラツィオ州
生産者/コーラズィンガリ
素材/乾燥ハーブ、アルコール、砂糖
アルコール度数/40度

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