「外国製のクラシックカーも格好良いですが、古いトヨタ車が好きで、ある雑誌でレースをしているカローラを見て欲しくなったんです。ほかの人があまり乗っていないというのも理由のひとつですね」と、そう話しながら目を細める日高さん。

今では博物館でしか見られなくなった日本の大衆車文化の担い手であるトヨタ・カローラ。今見ると郷愁感にあふれ、心揺さぶられるスタイルだ。

手に入れたのは1997年。普通の中古車屋で、購入額はおよそ75万円。2013年にボディのレストア(パテを使わず板金ハンダでの補修)を2年3カ月かけて施し、現在に至るまで大事に乗り続けている。

国産でも、この時代のクルマのインパネ回りはシンプルでクラシカル。

今後も一生付き合っていきたいという愛車のお気に入りポイントを尋ねると、「ボンネットの中央部が盛り上がったプレスライン。バンパーで反射した光を受けて輝くフロントグリルなどのデザイン性。カチッ、カチッと決まるフロアシフトなど……」と、よどみなく次々に魅力を列挙してくれた。

カチッカチッと決まるフロアシフトが小気味いい。大衆車でありながら当時の高速道路網に対応した走りを意識しているクルマでもあった。

もちろん重要保安部品等の確保などは大変なのだが、それを補っても余りあるほど、このクルマへの愛着度は並大抵のものではない。大衆車でありながら走りを意識した設計が素晴らしいと言い切る。

ヨーロッパ車に比べてパーツの入手が年々困難になるのが心配だと語る。

「19年間乗っていても飽きずに楽しく運転できる喜び。機械を擬人化してしまいますけど、手をかけたぶん応えてくれるんですよね」

このクルマを通して色々な人との出会いもあり、それもまた楽しいと満面の笑顔で語ってくれた。

今はこのクルマしか所有していないので、親子ともども、どこへ行くにも何をするにもカローラで。
お台場のMEGA WEBに自分のクルマを展示したのを見に行った。週末の買い物やドライブも全てにおいて活躍している。
1997年に購入して娘さんの思い出にもなっている。
800ccのパブリカと、1500ccのコロナの間を埋めるラインナップとして登場。高速道路網に対応する「スポーティ性」を追求したモデル。