11633今ここでイタ車に乗らないと後悔すると思った「フィアット500R(1972年/イタリア)|憧れのクラシックカースタイル

今ここでイタ車に乗らないと後悔すると思った「フィアット500R(1972年/イタリア)|憧れのクラシックカースタイル

男の隠れ家編集部
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フィアット500、通称「チンク」は、イタリア語で500を意味するチンクェチェントを省略したもの。そのチンクに乗る野口靖之さん(自営業・51歳)の車歴は、18歳の時に5万円で譲ってもらったランサーから始まり、その後小型の国産車を乗り継いできた。そして9年前、昔から憧れていたイタリア車のフィアット500Rを手に入れたのだ。「今ここで乗らないと、一生イタ車に乗れないと思った」とその時決心したそうだ。

シンプルなこのクルマに一生乗り続ける

アニメ・ルパン3世の中にも出てくるシーンのように、キャンバストップから顔を出してみる。

なぜ、数あるイタリア車のなかでフィアット500なのか、と聞くと「自分と合いそうなキャラクターで、ゲタ替わりにもなる軽快さ。そしてシンプルさが良かったんです」と野口さん。1972年製ということでパーツの心配もあるのだが、必要なパーツはことあるごとに集めてストックしているそうだ。

車内もシンプルそのもの。2名乗車なら十分だ。
小さいけれど意外とグラマラスなオシリ。

現在は仕事車としても使い、休みの日には奥さんと買い物に行ったりと本当のゲタ替わりに使っている。軽量なボディなうえエンジンも軽快に回るので町中で走るにはなんの苦労もないという。

「メンテナンスなどで維持するのに少しは苦労するところもあるけれど、もうすでに家族のようなもの。一生乗り続けます。このクルマなしの生活は考えられませんね」と笑って答えてくれた。

リアに積まれたエンジン。今は元気で軽快に駆動しているが、ぼちぼちオーバーホールも考えているという。
シートや内装はイタリアンカラーの赤に統一されている。さりげないおしゃれがイタ車の魅力。
ストックされたパーツはガレージ内に整頓している。
傾斜地に建てられた住宅の下を利用して造られた専用ガレージ。フィアット500Rには十分な広さで、左右に見える赤いジャッキで、ガレージ内でも色々とメンテができるという。
スクーターの代替として誕生したフィアット500。1957年から77年まで作られ、この車で2代目となる。1972年に最終型である500Rが発売された。
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