岡山県総社市に鬼ノ城(きのじょう)という、桃太郎伝承の舞台ともいわれている謎に包まれた古代山城がある。日本100名城のひとつだが、当時の歴史書にその記述はなく、築城は推定で7世紀後半とされている。
飛鳥時代、唐・新羅(しらぎ)の連合軍が日本に侵攻してくる事態を想定して大和朝廷が防衛のために造った城のうちのひとつで、標高400mほどの鬼城山の山頂付近には、高さ6mほどの土塁や石塁が約2.8kmにわたって築かれている。
散策のスタートは鬼城山ビジターセンターから。片道10分ほどで西門に到着する。この城には4つの城門があり、その中で最も印象的な城門だ。
ここからの眺望は山城の例に漏れず素晴らしく、天気が良ければ小豆島や屋島を望むこともできる。ここから土塁や石塁の城壁、建物跡などを見ながら一周することもできる。
写真提供:岡山県観光連盟
鬼ノ城(きのじょう)
築城年:7世紀後半頃(推定)
主な城主:大和朝廷(推定)
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