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ホームページやブログ、ECサイトやアフィリエイトサイトを開設したいと考えた時、最近ではレンタルサーバーを契約するのが主流になっている。Webサイトの情報を配信するサーバーをレンタルできるレンタルサーバーは、現在さまざまな企業からサービスが提供されている。
レンタルサーバーを選ぶ際はスペック、機能、月額料金はもちろんだが、全部で4つに分かれている種類にも注目してほしい。そこで本記事では、4種類に分類されているレンタルサーバーのそれぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説する。ぜひ最後までご覧いただきたい。
レンタルサーバーは全部で4種類に分類されている
レンタルサーバーとは、Webサイトやメールなどの情報を保管・配信するサーバーをレンタルできるサービスだ。
独自ドメインを取得して繋げれば、ブログや会社のホームページなど、インターネット上にWebサービスを展開することができる。
多くのWebサービスで利用されているレンタルサーバーは全部で4種類に分類される。
- 共用サーバー
- 専用サーバー
- VPS(仮想専用サーバー)
- クラウドサーバー
一口にレンタルサーバーといっても、4種類はそれぞれ異なる特徴があり、メリットやデメリット、かかる料金なども大きく異なる。
レンタルサーバー会社では提供される種類も変わるため、それぞれの特徴を把握した上で、自社のWebメディアに適したサーバーを選択することが重要だ。
以下の項目にて、4種類のレンタルサーバーの特徴とメリット・デメリットを詳しく解説していく。
共用サーバーのメリットとデメリット
共用サーバーとは、1台のサーバーを複数ユーザーで共有して使用するサービスだ。
たとえば、全部で10部屋あるマンションの1部屋を借りている時、建物は1つだが他の部屋に9人が住んでいることになる。1つの建物を皆で共有する、これが共用サーバーのイメージだ。
ここからは、共用サーバーを利用するメリットとデメリットを解説していこう。
メリット①:料金が安い
1つ目のメリットは、他のサーバーに比べて料金が安い点だ。
1台のサーバーを複数人で共有しているため、月額料金や初期費用はかなり抑えられる。1000円を切るサービスも珍しくいないため、コスト面では大きなメリットがあるといえる。
メリット②:専門的な知識が不要
2つ目のメリットは、専門的な知識がなくても利用できる点だ。
共用サーバーは、レンタルサーバー会社が用意した環境をそのまま利用できるため、自身にサーバーに関する専門的な知識がなくても使うことができる。
また、手間がかかる保守管理やメンテナンスもレンタルサーバー会社が行ってくれるため、初心者の方でも気軽にWebサービスを開設できるだろう。
デメリット①:共有しているユーザーの影響を受ける
1つ目のデメリットは、共有しているユーザーからの影響を受けやすい点だ。
料金が安く気軽に使える共用サーバーだが、複数人で1台のサーバーを共有しているため、他のユーザーの負荷が大きくなると自社サイトの表示速度が遅くなるなどの影響を受けやすい。
1台のサーバーに収容するユーザー数に制限をかけているレンタルサーバー会社であればそこまで気にする必要はないが、粗悪な会社では影響を受けやすい環境なので注意が必要だ。
デメリット②:設定変更に関する自由度が低い
2つ目のデメリットは、設定変更に関する自由度が低い点だ。
共用サーバーは1台のサーバーを複数人で利用するため、契約者はサーバーの管理権限が与えられていない。そのため、サーバーのカスタマイズが自由にできないのだ。
基本的には、サーバーの設定や利用できるソフトウェアに制限がかけられているため、アクセス増加に備えたOSカスタムなどの高度な設定はできないというわけだ。
専用サーバーのメリットとデメリット
専用サーバーとは、1台のサーバーを契約者が独占して利用できるサービスだ。
共用サーバーが賃貸マンションの1部屋を借りている状態であれば、専用サーバーは戸建てに住んでいるイメージ。皆で使っているのではなく、1人で独占して使用しているイメージだ。
ここからは、専用サーバーを使うメリットとデメリットを解説していこう。
メリット①:安定した回線を確保できる
1つ目のメリットは、常に安定したインターネット回線を確保できる点だ。
共用サーバーは複数人で共有しているため、他のユーザーからの影響を受ける可能性がある。しかし専用サーバーは、サーバーのリソースを占有できるため常に回線が安定している。
また、共用サーバーと比較してスペックが高い場合が多いため、大容量のディスクスペースを独占できる点も大きなメリットであるといえるだろう。
メリット②:自由にカスタマイズできる
2つ目のメリットは、カスタマイズの自由度が高い点だ。
専用サーバーは自分専用のサーバーなので、自分の好きなようにカスタマイズすることができる。管理者権限が付与されているため、好きなアプリを導入することも可能だ。
自社独自のセキュリティポリシーを採用している場合、共用サーバーでは準拠できないケースが多々あるが、専用サーバーであれば自由にカスタマイズできる。
全てのファイルにアクセスできる管理者権限(root権限)が搭載されているため、顧客情報や社員情報を管理するのに最適なサーバーだともいわれている。
デメリット①:料金が高い
1つ目のデメリットは、レンタルサーバーの中でも料金相場が高い点だ。
もちろんレンタルサーバー会社にもより違うが、一般的には共用サーバーの10倍以上の月額料金が発生するケースも珍しくない。
サーバーの全機能を使えてスペックが高いのは大きなメリットだが、月額料金が高いため、ランニングコストを補えるWebサービスを提供する必要がある。
デメリット②:専門的な知識が必要
2つ目のデメリットは、初期設定に専門的な知識が必要な点だ。
共用サーバーは、レンタルサーバー会社が用意した環境を使うため専門的な知識がなくても利用できるが、専用サーバーはOSやアプリケーションのインストールが必要であるため、初期設定にはある程度の専門的な知識が求められる。
マネージドプランであれば、レンタルサーバー会社に属するスタッフが初期設定を行ってくれるものの、その分だけ料金が上乗せされてしまう。また、一部の機能が制限されるリスクもある。
また、申し込んでからすぐに使える共用サーバーとは違い、専用サーバーは環境の用意に時間がかかるケースが多い。そのため、すぐに使えないという点もデメリットといえるだろう。
VPS(仮想専用サーバー)のメリットとデメリット
VPSは“Virtual Private Server”の略称で、直訳すると“仮想専用サーバー”となる。
共用サーバーのように物理的なサーバー1台を複数人で共有するが、VPSでは物理サーバー上に構築した仮想サーバーを割り当てられるため、専用サーバーのように使うことが可能だ。
ここからは、VPSを使うメリットとデメリットを解説していこう。
メリット①:管理者権限が付与されている
1つ目のメリットは、管理者権限が付与されている点だ。
事業者によりある程度の制約があるため、専用サーバー程の自由度はないが、OSやアプリケーションなどは自由に選択できるためカスタマイズ性の高い。
共用サーバーでは実現できない設定ができるため、自分が使い慣れたOSを選択し、自社独自のセキュリティポリシーも導入することができる。
メリット②:専用サーバーのような環境を低価格で実現
2つ目のメリットは、専用サーバーのような環境を低価格で構築できる点だ。
VPSはユーザーごとに仮想サーバー領域が割り当てられるため、他のユーザーからの影響を受けにくいという特徴がある。共用サーバーのデメリットは解決できるだろう。
また、専用サーバーに比べて価格帯もリーズナブルなので、共用サーバーと専用サーバーの良いところを取った仕組みになっている。
デメリット①:0からの構築が必要
1つ目のデメリットは、0からの構築が必要なので専門的な知識が必要な点だ。
最近のレンタルサーバーは、認証基盤や大規模ストレージなどの機能が標準搭載されている場合が多いが、VPSでは0から自分で開発する必要がある。
全く何もない状態からスタートして構築する必要があるため、専門的な知識がない、初心者、すぐにサービスを開始したいと考えている方には不向きなサーバーだ。
デメリット②:やや料金が高い
2つ目のデメリットは、一般的なレンタルサーバーに比べて料金が高い点だ。
共用サーバーでは月額数百円から始めることができるが、VPSの相場は月額3,000円からとなっているため、一般的なサーバーに比べればやや高い。
その分だけカスタマイズ性が高くなるが、それも専用サーバーに比べれば制限があるため、どちらも中途半端になってしまうという感は否めないだろう。
クラウドサーバーのメリットとデメリット
クラウドサーバーとは、クラウド事業者が構築した仮想サーバーを利用するサービスだ。
近年では、システムやサービスを導入する際にクラウド型を優先する考え方が浸透していて、それはレンタルサーバーでも例外ではない。
ここからは、クラウドサーバーのメリットとデメリットを解説していこう。
メリット①:導入スピードが早い
1つ目のメリットは、導入までのスピードが早い点だ。
クラウドサーバーの中でも特にパブリッククラウドであれば、アカウントを発行するだけでサーバーを使うことができるようになる。
専用サーバーは構築までに時間がかかるというデメリットがあるが、クラウドサーバーならば約1時間程で初期設定を完了して利用を開始できる。
メリット②:機能や容量を柔軟に変更できる
2つ目のメリットは、機能や容量を柔軟に変更できる点だ。
従来までのレンタルサーバーでは、Webサービスの規模が拡大した際に機能や容量を拡大したいと思っても、プラン変更などで手間がかかるケースが多かった。
しかし、クラウドサーバーでは必要な時に必要な分だけを拡張できるため、無駄が発生しにくく柔軟にスケールできるのだ。
デメリット①:カスタマイズの範囲が限定されている
1つ目のデメリットは、カスタマイズの範囲が限定されている点だ。
クラウドサーバーでは、サービス事業会社が提供する範囲でしかサーバー環境を作り上げることができないため、自社の専用システムと連携できない場合がある。
サービス事業会社が決めたOSや仮想化環境を利用してシステム設計をするため、独自で開発したシステムを使いたい場合は不向きだといえる。
デメリット②:情報漏えいリスク
2つ目のデメリットは、情報漏えいのリスクがあるという点だ。
クラウドサーバーで保管されるデータは、インターネットを介して行われる。そのため、よくあるケースとしては、SQLインジェクションと呼ばれる個人情報の不正抜き取りなどのリスクがある。
人為的なミスとしてはセキュリティホールを作ってしまい、外部アタックを受ける温床になってしまっていることもあるため、万全な体制とはいえないのだ。
まとめ
全部で4種類あるレンタルサーバーの特徴とメリット・デメリットを解説してきたが、参考になっただろうか。
インターネット上でWebサービスを展開する時に必需品であるサーバーは、近年では多くの方がレンタルサーバーを利用している。
一口にレンタルサーバーといっても、それぞれの種類で異なる特徴があるため、自社のWebサービスに最も適したものを選択しよう。
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