月額220円でホームページを開設!
インターネット上でWebサービスを展開する時に必須となるレンタルサーバーは、企業からサーバーをレンタルする仕組みであるため、利用するには料金が発生する。
そこで気になるのが、どれ位の料金でレンタルサーバーを使えるのかという点ではないだろうか。
この記事では、レンタルサーバーの料金相場、料金の内訳、主要サービス30社の料金比較、安いサーバーを使うメリットとデメリットを解説する。
レンタルサーバーの料金相場
レンタルサーバーは、サービスを提供する企業がサーバーを管理してくれるため、維持する手間やコストを削減できるというメリットがある。
しかし、その対価として初期費用や月額費用の支払いが発生する。レンタルサーバーは各社で複数のプランを提供しているため、明確な料金相場が存在しているわけではない。
とはいえ、大体の相場として標準的なレンタルサーバーで月額1,000円程度。少し高めでも3,000円から5,000円程度の月額料金で利用できるのが一般的だ。
レンタルサーバーの中には完全無料で利用できるものもあるが、無料サーバーは容量やスペックが極めて悪く、広告が付いてしまうためあまりおすすめはできない。
独自ドメインを使い多くの方へWebサービスを見てほしいと考えているのであれば、有料のレンタルサーバーを活用した方がいいだろう。
レンタルサーバーにかかる料金の内訳
レンタルサーバー契約時にかかる料金は、大きく分けて“初期費用”と“月額費用”の2つだ。
厳密にいえばドメイン代は別ではあるが、Webサービス運営には不可欠な料金なので、この項目で合わせて説明していこう。
初期費用
レンタルサーバーにおける初期費用とは、サーバー契約時に最初に1回だけ支払う料金だ。
従来までは、契約者がサーバーを利用するための設定に作業が必要だったため、その作業費という意味合いが強くあった。
しかし、現在はサーバー設定が自動で行えるのが一般的なので、初期費用はレンタルサーバー会社からサーバーを借りる際の手数料という意味合いが強い。
というのも、多くのレンタルサーバー会社が採算が取れるギリギリのラインで月額費用を設定しているため、初期費用を取らなければ利益を得られない場合が多いのだ。
初期費用は無料のところもあるが、大体の相場は月額料金の1.5~3ヶ月分となっている。
新規ユーザー獲得のために、初期費用の半額や無料のキャンペーンを実施している場合もあるが、基本的には初期費用は必要だと考えておこう。
月額費用
レンタルサーバーはサービスを提供する企業からサーバーをレンタルしているため、利用するには月額費用を支払う必要がある。
賃貸物件に例えると、敷金礼金が初期費用、家賃が月額費用となる。
月額費用は無料から数万円まで幅広く、自社で運営するWebサービスにより必要なスペックや容量が異なるため、一概にこれが良いとは断言できない。
また、レンタルサーバー会社により月額費用の支払いもさまざまで、3ヶ月、半年、1年の利用料金をまとめて支払う必要がある場合も少なくない。
多くのレンタルサーバー会社では、毎月一定の金額を支払うよりも、半年や1年契約にした方が月々の費用は安くなるように設定されている。
しかし、長期間で契約を結ぶと途中で解約できない場合もあるため、まずは短い期間で契約し、使い勝手がいいと判断した後に長期で契約を結ぶようにしよう。
ドメイン代
厳密にいえばドメイン代はレンタルサーバー代とは関係ないが、Webサービスの運営には不可欠な料金になるため、ここで合わせて紹介していこう。
インターネット上の住所ともいえるドメインは、月払いではなく年払いで料金を支払い、独自ドメインをレンタルサーバーに連携して使うのが一般的だ。
ドメイン代は数百円から数千円と安いため、必ず取得しておいた方がいいだろう。
また、独自ドメインは自分で自由に文字列を指定することができるが、末尾の後ろ部分にあるトップドメインにより料金に差が生じてくる。
- .jp
- .com
- .net
- .biz
最も料金が高いのは“.jp”と“.com”、次に“.net”、“.biz”と続いていく。
最安値の“.biz”は年間数百円程度で利用できるが、あまり見かけないトップドメインはWebサービスの信用度に関わるため、日本企業限定の“.jp”を使っておくのが無難だ。
主要レンタルサーバー30社の初期費用・月額費用
ここからは、数あるレンタルサーバー会社の中でも特に知名度の高い30社の初期費用と月額費用をまとめて紹介していこう。
主要レンタルサーバー30社一覧表
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
エックスサーバー | 無料 | 990円~ |
さくらのレンタルサーバ | 無料 | 128円~ |
ロリポップ | 無料 | 413円~ |
リトルサーバー | 1,012円 | 370円~ |
XREA | 無料 | 419円~ |
スターサーバー | 無料 | 275円~ |
VALUE SERVER | まるっと:無料 エコ:1,100円 スタンダード:2,200円 ビジネス:3,300円 | 440円~ |
お名前.comレンタルサーバー | 無料 | 1,430円~ |
ABLENET | VPS:無料 共用:2,739円~ | VPS:1,540円~ 共用:1,078円~ |
CPI | 無料 | 4,180円~ |
ラクサバ | 1,650円 | 591円~ |
ウィンサーバー | 仮想:無料 共用:無料 専用:110,000円~ | 仮想:1,540円~ 共用:2,090円~ 専用:15,400円~ |
mixhost | 無料 | 990円~ |
エクストリムレンタルサーバー | 1,100円 | 220円~ |
ハッスル | 1,000円 | 208円~ |
ConoHa WING | 無料 | 880円~ |
Quicca Plus | 無料 | 198円~ |
ニフクラレンタルサーバー | 5,500円 | 3,080円~ |
ヘテムル | 無料 | 1,100円~ |
JSNレンタルサーバー | 無料 | 210円~ |
wpX Speed | 無料 | 1,320円~ |
カラフルボックス | 2,200円 | 528円~ |
WebARENA | 無料 | 297円~ |
FC2レンタルサーバー | 通常:1,100円 アダルト:3,000円 | 通常:1,500円 アダルト:3,500円 |
シン・レンタルサーバー | 無料 | 770円~ |
ドメインキング | 1,100円 | 550円~ |
コアサーバー | 1,650円 | 390円~ |
FUTOKA | 共用:2,500円 専用:1,685円 | 共用:980円~ 専用:36,000円~ |
グーペ | 3,300円 | 1,100円~ |
カゴヤ・ジャパン | S12:無料 S22:3,300円 S23:3,300円 | 1,100円~ |
上記表で紹介した30社の主要レンタルサーバーは、下記の記事で詳しく特徴を紹介している。興味がある方は合わせてご覧いただきたい。
格安レンタルサーバーを使うメリットとデメリット
レンタルサーバーの初期費用や月額費用は、Webサービスを運営する際のランニングコストになるため、できる限り安く抑えたいと考えるのが当然。
しかし、料金だけに着目して安いレンタルサーバーを契約するのはメリットもあるが、多くの無視できないデメリットもある。
ここからは、格安レンタルサーバーを使うメリットとデメリットを紹介していく。
メリット
格安レンタルサーバーを使うメリットは以下の通りだ。
- ランニングコストを安く抑えられる
- 必要最小限の機能だけを利用できる
当然ではあるが、料金が安いレンタルサーバーを使えば毎月のランニングコストを抑えることが可能だ。初期費用も安いため、1,000円以下で開設できる場合が多い。
最近のレンタルサーバーは、料金が安くても必要最低限のスペックや機能を搭載している場合が多いため、コストを抑えてもWebサービスの運営は可能だ。
また、料金が安いレンタルサーバーは便利な機能のみを厳選しているケースが多いため、不要なサービスを除外しており使いやすいケースが多い。
もちろん付与されていれば便利なサービスがないことも多いが、機能が厳選されていて使い勝手がいいケースも多いため、初心者は操作がしやすくなるだろう。
デメリット
格安レンタルサーバーを使うデメリットは以下の通りだ。
- スペックが低い
- マルチドメインに非対応
- サポート体制が不十分
- 必要な機能が搭載されていない
格安レンタルサーバーを使う最大のデメリットは、スペックが低いため動作が不安定になる場合が多いという点だ。
サーバーから送られるデータ容量を転送量と呼ぶが、アクセスが多いほど、この転送量が増加していく。この転送量が格安サーバーでは低く設定されているため、表示速度が安定しないのだ。
表示速度が安定しない、または遅いWebサービスは、利用者の直帰率が高くなるため、直接的に収益の部分に繋がってしまう。
皆さんは、すぐにページが開かないWebサービスへアクセスしようと考えるだろうか?
アクセス者数の減少に繋がるケースも少なくないため、スペックが低いレンタルサーバーは使うメリットがほぼないといえる。
他にも、WordPressに対応していない、データベースが使えない、マルチドメイン非対応など、格安レンタルサーバーでは必要なサービスが提供されていないことが極めて多い。
また、一般的にはサポート体制も万全ではないケースが多いため、使い方や不具合が発生した際に成す術がなく、すぐに解決できないなどのトラブルに見舞われるリスクもある。
たしかにレンタルサーバーのランニングコストを抑えることは重要だが、料金が安いという理由だけで契約してしまうと、適切なWebサービスを提供できない可能性があるため注意が必要だ。
月額費用が安いレンタルサーバーを選ぶ時のコツは以下の記事で詳しく解説しているので、チェックしてほしい。
まとめ
レンタルサーバーの料金相場、主要サービス30社の比較、格安レンタルサーバーを使うメリットとデメリットを解説してきたが、参考になっただろうか。
標準的なレンタルサーバーは月額料金1,000円程度で利用することができ、高くても5,000円以内であることが多い。
しかし、スペック・容量・種類などで料金は大きく変わるため、主要なレンタルサーバーを比較しながら料金はチェックしてほしい。
もちろんランニングコストである月額料金は重要だが、それよりも重要なのは、自社のWebサービスに合った機能とスペックを搭載しているかどうかだ。
さまざまなレンタルサーバー会社を比較しながら、最も適切なサーバーを見つけてほしい。
おすすめの格安レンタルサーバー
さくらのレンタルサーバは、全てのプランで初期費用が無料で、月額128円から使える格安のレンタルサーバー。
データベース不要のサイトを作るなら『ライトプラン』で充分。PHP、無料SSL、マルチドメインに対応していて、低価格でホームページを作れる。WordPressを利用する場合は、月額料金425円~の『スタンダードプラン』を。バックアップ機能にも対応し、容量は300GB。どのプランも2週間の無料体験ができるので、まずは試してみるといいだろう。
▼あわせて読みたい