城代家老が残した古写真が
往時の偉容を今に伝える

天守閣と二の丸塩櫓など。

城の東方と南方を流れる川を巧みに利用して防御とした。完成までは、慶長9年(1604)の着工から13年の歳月を要した大事業で、最大の特徴は地上45mまで積まれた見事な高石垣と無数の櫓の建築物にある。

東北から写し た城郭。

石垣は高さもさることながら、積み方にも築城技術が最高到達点に達した時代の城であることを示し、防御への細心の注意も感じさせる。城郭の中心をなす天守は5重5階で、地下1階の最新鋭の層塔型だった。

これらの偉容を現代に伝える古写真は、幕末期の津山藩の城代家老だった永見国忠が撮影したもの。その撮影技術はかなりなもので、登録有形文化財に指定されている津山市の江見写真館は、国忠の技術を受け継いで開業したという。

つやまじょう
築城年/元和2年(1616) 廃城年/明治7年(1874)
主な藩主/森忠政、松平慶倫 藩名/津山藩
構造/梯郭式平山城、独立式層塔型4重5階
遺構/石垣、堀 住所/岡山県津山市山下

文/相庭泰志
写真/津山市教育委員会