14850藤堂高虎が築城した、海水を引き入れる特異な構造「今治城」(愛媛県今治市)|日本三大水城のひとつ〈古写真で見る失われた名城〉

藤堂高虎が築城した、海水を引き入れる特異な構造「今治城」(愛媛県今治市)|日本三大水城のひとつ〈古写真で見る失われた名城〉

男の隠れ家編集部
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今治城は、関ケ原の戦いで武功を上げ、伊予半国20万石を領する大名となった藤堂高虎が本城とした城。
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大規模な平城の様子を伝える、今治藩の医師が撮った写真

それまで伊予南国を領有していた高虎は、新たに獲得した瀬戸内海沿岸の今治に、海上交通を監視し、城下町経営や水運に適した新城建設を決意する。

そして完成したのがこの大規模な平城で、主郭部を取り囲む内堀は幅約60m。土橋と木橋によって三の丸と城下町につながっていた。

天守は高虎が津へ転封された際、解体され、天下普請の丹波亀山城に移築された。そして明治維新後は建造物のほとんどが取り壊され、現存するのは内堀と石垣のみとなった。

往年の城の様子を伝える古写真は、今治藩の医師で藩校の助教も務めた半井梧菴が撮影したものだ。

今治城|いまばりじょう
築城年/慶長7年(1602)
廃城年/明治6年(1873)
主な藩主/藤堂高虎、松平定法
藩名/今治藩
構造/輪郭式平城
遺構/石垣、堀
住所/愛媛県今治市通町

文/相庭泰志
写真/今治市

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