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凛々しくもすっとそびえる石垣天守と屋根の絶妙のバランス
凍湖が撮影した高島城は小ぶりながらも堂々とした構えの名城である。かつては諏訪湖に突き出した水城で“諏訪の浮城”と呼ばれていた。石垣は鋭くすっとそびえていて、その上の天守は下見板張りの3層。屋根は入母屋破風。凛々しくも安定感に満ちている。
残念なことに、江戸時代初頭の干拓によって水城の面影は失われてしまい、写真にも湖は写っていないが、古写真からは先人の英知がうかがえる。
高島城 たかしまじょう
築城年/慶長3年(1598)
廃城年/明治8年(1875)
主な藩主/日根野高吉、諏訪忠誠
藩名/諏訪藩
構造/連郭式平城、独立式望楼型3重5階
遺構/石垣、堀、門 住所/長野県諏訪市高島
文/相庭泰志
写真/諏訪市博物館